トトヤンの家庭菜園

小旅行、読書、TV番組感想、政治への関心、家庭菜園のブログです。(和歌山県)

ドリフターズ・志村けん

 

志村けんさんの訃報が日本中を駆け巡った2020330日。日本のお笑い界を代表するスターの訃報は、日本国内だけでなく海外でも報じられていたこと思い出す。

 志村けんさん、国境を超えて台湾人にたくさんの笑いと元気を届けくれてありがとうございました。きっと天国でもたくさんの人を笑わせてくれることでしょう。ご冥福を心から祈ります。」(台湾の蔡総統も追悼のメッセージ)

 

 

以下の拾った声を、備忘録のつもりで追加しておこうかなと。

 

 

1895年から1945年までの50年間、日本統治下にあった台湾は、日本の影響が強いため、戦後、中国大陸から渡ってきた蒋介石の国民党政府は、日本語や日本文化を禁止しました。そして1947228日の228事件(台湾人市民による反政府デモと国民党政府の衝突)をきっかけに、国民党政府による台湾人弾圧(白色テロ)が開始、1948年には戒厳令が発せられ、以後、1987年まで台湾人は国民党政府の抑圧に苦しめられてきたわけで、

それだけに、日本統治時代を過ごした台湾人にとっては日本への郷愁があり、また、その下の世代にはアジアのトップを走る先進国としての憧れがありました。

 

長らく国民党政府に抑圧されてきた台湾人にとって、日本の文化はひたすら輝かしく、まさに「自由」の象徴で、とくにお笑いなどは、その最たるものだったのでしょう。

 

戒厳令が解かれる少し前には、すでに日本の漫画やアニメが海賊版として台湾に入ってきていました。

また、1980年代には台湾でケーブルテレビが次第に普及したことも、水面下で日本文化が広まる一因となりました。山間部が多い台湾では、通常の地上波の電波が届きにくいため、民間業者によるケーブルテレビの設置が進んだのです。

 

このケーブルテレビについては、放送の自由度が高く、国民党政府の統制外であったため、当初、国民党政府はケーブルテレビを非合法としましたが、すでに戒厳令末期にあった台湾では政府による取り締まりも実効性がなく、むしろどんどんケーブルテレビが発展していったのです。

 

当時の台湾では、地上波の台視、中視、華視が「老三台」と呼ばれ、すべて国民党が牛耳っていました。これに対してケーブルテレビは四番目のテレビメディアとして、「第四台」と呼ばれるようになります。

現在の政権与党である民進党が結成されたのは1986年ですが、ちょうどケーブルテレビの普及時期と重なります。国民党が牛耳る「老三台」に対抗する形で、民進党はケーブルテレビを利用して支持を広げていきました。そしてそのケーブルテレビで志村けんさんをはじめとする日本の番組が海賊版で流され、多くの台湾人に大きな影響を与えたというわけです。

1987年に戒厳令が解かれ、1993年には地上波とケーブルテレビの全面自由化となり、ここで合法なかたちで日本文化も一気にテレビメディアで流されるようになりました。そして1990年代末には、台湾では日本大好きな若者たち「哈日(ハーリー)族」と名付けられますブームが社会現象になります。台湾の若者はこぞって最新の日本の流行を取り入れ、また、日本を訪れる台湾人も大幅に増加していくのです。

ある意味で、日本の国民的スターである志村さんのお笑いは、台湾においては、民主化、自由化とともに歩んだ象徴的な存在でもあったのです。だから台湾でも志村さんの死去はショックをもって伝えられたわけです。台湾の政界、芸能界からも多くの追悼コメントが出されていきます。

 

 

2000年代に日本アジア航空金城武と志村をCMのイメージキャラクターとして起用した時、台湾人は志村が台湾に「やってくる」のではなく、「やっと帰ってきた」と思ったのでしょう。

 

だからこそ、志村が帰らぬ人になった時、蔡英文総統をはじめにとした全台湾が悲しんだ。その悲しみに外交辞令や政治的な計算は一切ない。強いて言えば、それはただ台湾人が民主化時代の夜明け前を、共に過ごした心の友の死を悼む感情でした。

 

 

コロナウイルスに倒れた志村けん。その死に台湾人が打ちのめされたのは、志村が彼らにとって民主化を迎える夜明け前の時代を共に過ごした「心の友」だったからなのです>

 

 

新型コロナウイルスの封じ込めに、行政と国民が一体となった的確で素早い対応が功をなし、世界的な評価を高めている台湾。

 

 

米国のトランプ大統領並みに、自身のSNSを意思発信の場として利用している蔡総統。先日は、新型コロナウイルスの感染によって亡くなった日本のコメディアン、志村けんさんへの追悼の意を即座に発信したほどに、

その注目度も広がっていった。

今は当時の政治家の顔ぶれにも変化。日本周辺の安定と平和を願うと共に、ネットの声含め政治上のことに触れたものとして備忘録のつもりでアップ。