前期高齢者になる直前の自分が何を
アルバムに収められた35曲のなかから、何えらぶか。一曲目「イメージの詩」「人生を語らず」かのいずれかに。
拓郎自身は明確な政治的イデオロギーを持っていたわけではないが、「イメージの詩」にはその時代の気分が色濃くにじんでいる。
すきなフレーズ、「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」
拓郎のような兄の世代の人なんかは自分らと違って仮に安保闘争での敗北を機に、多分、日和(ひよ)って小市民として生きている人物がいるとしたら、そういった人が
ときに、革命幻想を懐かしむように思いを吐露するに近い様な受け止めかたでこの歌詞にほだされて、選曲しているんだろうなと思える部分。
その他では例えば「祭りのあと」、安保闘争敗北後の空気を歌ったものとも思えるし、次には「人間なんて」は個々のエゴ、政治腐敗、戦争、国内的には経済優先、人間疎外、倫理崩壊といったそれまでにもつきつけられてきた世相の反映とも感じている。
実際拓郎よりはひとまわりぐらいは下なので、受け取り方にも開きもあるような気もするのですが、同じ歌詞でも、微妙に受け止め仮に違いあるにしても、自分の場合は好んで歌うことに変わりはない。
出口の見えぬウクライナ戦争。
レゲエ調の反戦歌なんかを、くちづさむよりかは今はこの曲が。自分にはいい。歌は時々の時代背景まで、思い起こしてくれます。
その他
以下、毎日反日新聞