トトヤンの家庭菜園

小旅行、読書、TV番組感想、政治への関心、家庭菜園のブログです。(和歌山県)

台湾有事≠日本有事

 

日本近海むけての北朝鮮からのミサイル威嚇は止むことなく、その行方はICBМ級に。

今回直近の発射も国連の制裁決議には中露揃って拒否権発動、否決されてしまう。北の金正恩の横暴を許してしまっている。

ウクライナ侵攻も思うようにはかどらないロシアプーチンのいらだち。ロシアの北朝鮮化が軍事の専門家の間でも語られていく。

そのロシアプーチン政権に習近平はどこまで寄り添おうとするのだろうか。

言葉通りの支援をし続けるつもりで、なおかつ隣国日本へのブラフに、北朝鮮の核の脅威をも利用する戦略をとるようであれば、中国にも王道に戻れと、言わなければならないだろう。


孫文が、戦前の日本にむかって、覇道の国、日本の道を進むのか、王道の国日本を目指すのかと諭したように。

 


今度は、日本が真剣に中国に孫文の遺訓をもって、諭さなければならないのではないだろうか。

今の中国はまさに権威主義専制政治覇権主義的、領有権拡大、領海圏拡大にとその尊大さがあらわだ。

日中国交回復の時、周恩来覇権主義であってはいけない、両国が反覇権主義でいきましょうという提言を

その通りだと受け止め、それを、第一に盛り込んだ日中友好条約。

破り始めているのは習近平のほうではないのか。「そろそろ日本も中国が上だと認める時に来たのではないか」と高飛車な物言いの王毅外相。


政府開発援助(ODA)を日本から受けながら、国内では江沢民からの強権発動、反日教育、愛国教育、自国ナショナリズム優先の

都合の悪い共産党一党独裁の負の既得権益は絶対守ろうとするような、かたや民主化の動きにはしらみつぶしのような覇道国家、デジタル国家統制。

民主主義というのも中国的な民主主義の在り方があるという言い回し。

中国の経済規模からいって、現在の場合はロシアのオルガルヒの比ではない、巨大は既得権益もあろうというもの。

習近平登場時は、反腐敗の旗印も注目浴びて、世間の見方も一様に好意的だったようだけれど、

共有している既得権益仲間内での茶番。その協力のたまものにもほころびが出てくるに及んでは内心、戦々恐々ではないだろうか。

そこのあたりの流れでは、ある種、いまのロシアの孤独な独裁リーダーと、寸分、違わない不安なもの、孤独の影を頬のしわに匂わせてもいる。

 

 

急速な成長で国際社会でのプレゼンスも徐々に増し外交面で自己主張を強め、各地で人権問題や領土問題なども起こしている中国、習近平政権。

王毅外相にしても来日時の発言も「そろそろ日本も中国が上だと認める時に来たのではないか」と高飛車な物言いが気にかかる、憂うべき日中関係

日本が当初思い描いていた、経済発展から政治的なつながりを強め、協力し合う関係とはかけ離れた結果となってしまっている。

人権問題に至ってはウイグル自治区の不可解な監視統制強化、領土問題に至っては尖閣諸島、その他南シナ海の領有権主張、領海侵犯。

共産国家の権威主義的体質が益々露骨に。

政府開発援助(ODA)などを通じて経済発展の支援を続けた過去の日本。89年に起こった天安門事件に衝撃を受け西側諸国は一斉に経済制裁を。

日本は「中国は恐ろしい国」という印象を持ちはしたが事件が明らかになる中で、過去の文革を乗り越えてきたという教訓から共に発展する段階をふんでいくことで

解消されていくことに望みをかけて、制裁にいま一歩距離を置いた構えで経済的関係を保ってきた。事実、その過程で(GDP)は日本を上回り、中国は予想を上回る経済発展を遂げた。

日本の政財界を引っ張っていたのは戦争を経験した世代であり、中国が賠償請求を放棄したことに対する実質的な償いの意味もあって近代化に協力しようという意識が強かった。


次を受け継ぐ世代としては、コロナ禍前までは戦略的互恵関係というスタンスで、安倍首相時のグラウンドゼザインにみられるような国力相応の国際的責任、中国にも応分負担の大国に相応しいルールに則った振る舞いを願い共に目指していきましょうと

いうふうな道筋を描いていたはずが、昨今の目につく事象はというと、とんだ専制主義的側面を見せつけていく共産中国の姿ばかり。


日本の外務省職員への一時拘束、中国各主要都市での中国政府による理由不明の拉致拘束。判決拘置所移送。途中死亡例もふくめて未だその顛末の不明なことの多い事。

麻薬とか、証拠のある凶悪犯ならいざ知らず、なかにはスパイ容疑だとか、仰々しく、納得のいかないようなものがそれだ。

人権尊重とは本来普遍的なものではないのか。

中国側は西側の価値を押しつけられるような民主主義であっては引き下がることはないみたいにすごまれる。

国際法を無視、逸脱したロシアのウクライナ侵攻をみて、国際社会の非難に組することなく、ロシア、プーチン政権の擁護にまわる習近平

周辺国のナチス化を防ぐためとか理由に挙げ乍ら、自国の報道統制にすでにみられるナチス顔負けの強権政治。

批判勢力への弾圧と薬物暗殺の付きまとう疑惑。

近づかないこと、ふれないこと、日本の構えはそうしたいけれども、危険要因は周辺国で盛んになるばかり。ロシアとの友好国謳い続ける中国にいたっては当然ながら看過しえない。

中国で民主化を叫んだ民主化弁護士もゆくえは解らず。そのうえ、返還後の香港の混乱をも見てしまった。
並行して武力統一を辞さない構えを台湾に向かって公けに叫ばれる姿にも接してしまってからには、中国も振る舞いによっては日本周辺の海域も不安定要因の大きな一つになりつづけようというもの。