トトヤンの家庭菜園

小旅行、読書、TV番組感想、政治への関心、家庭菜園のブログです。(和歌山県)

疑問符?解消論

櫻井さん、正気ですか?

 

政治的センス疑う櫻井よしこの自公連立解消論。

 

産経新聞の寄稿、読ませてもらいましたけど、ツッコミどころ満載。おかしな、早合点、いちいち、修正、心の中で、首かしげながら、読み終えました。主張要点としては、

改憲勢力としては、組みづらい、連立解消したほうが晴れ晴れするという、ご意見。二点目は.次期戦闘機の輸出したい政府の抵抗の壁になってもいるからだという認識が披歴されていたところ。三点目は、党内派閥解消した勢いで、ついでに連立解消もして、政界再編成へと、岸田のリーダーシップを促していたところ。なかなか、はい、そうですかと、同調できないご意見。

 

それまでは、ステキ好ましい評論家と、思ってもいましたが、かなり、残念なというか、それまでの、イメージが、崩れていきました。

こちらとしての櫻井よしこさんに言いたいことは、岸田首相を買い被りし過ぎていませんか、ということ。

自分の投票行動は、連立与党だからと、一票入れてただけで、なにも、先祖がえりのような、元の木阿弥の保守を願ったことは一度だってない。

かつての学生の頃の反体制だった自分が嘘のように思われるぐらいに、その際立って頂点はと言えば熱心な安倍ファン、よろしく、遊説、街頭の聴衆の一人と化していた頃のこと。

それが岸田の当初の安倍国葬の勇断までは、良くやったとも、思っては見ていたが、そのように、櫻井さんが好ましく評価するほどに、今は派閥解消に発揮された力があったとも思えない。

それまでも、安倍晋三とは、正反対に判断の煮え切らなさを見せつけられもしていた。

岸田のそれが地でもあるからして、とやかくは言えない部分。人のことは、良くも悪くも、言いやすく、自分の事は棚にあげやすし。ではある。ではあるにしても、新聞のタイトル、ゴシック体の部分は櫻井さんの強調する本旨。派閥解散より連立解消には疑義をさしはさまないわけには、いかない。

自民党が党として.もっと説明しなければならないことは、税というものに対しての有り難さの構え。そして、税負担のお願いする立場としての在り方。そして、その次に、国際社会での日本の国家としての応分の軍事負担の在り方。説明責任。

櫻井よしこさんは、一点目に主要要点として、改憲を挙げてはいますが、自分も、和歌山県自民党開催の憲法を考える県民集会に参加しましたけど、そのスタートは、よかったけれど、それから数年も経ったわりには、個々の議員、国政、地方議員問わず、まことにその理解進捗状況は、そんなに誇れたもんでもない。統一教会問題、起こった時点においても、なんら、コレはといった意見が開陳されたというわけでもない。酷いのになると、思想信教の自由も、その理解、憲法解釈においては、この議員で大丈夫なのかというほど、頓珍漢な自民党議員の発言のほうが目立ってもいた。まるで、こころも、身も、統一教会に持っていかれてしまったかのような。それでいて、悪びれもすることなく、信教の自由を振りかざす、その振りかざす場面も、飛んだお門違いもいいところ。四国、中国の自民地方議員。

かたや宗教政党と世間から、言われてもいる、公明党の方が適時、適切な、憲法理解した上での発言、コメントをされていたなと。そう振り返る。憲法の次の防衛協力においても、国民からすれば、憲法の条文をこうしたどうした言われるよりも、喫緊の課題に捉えやすいのは、サイフにも直結してくる防衛にさく予算のことだ。櫻井さんは、憲法改憲を後回しにする公明と一刀両断してしまうが、国民の感情レベルに近いのは、山口代表の意見なのでは、ないだろうか。改憲の話どうこうよりは、防衛予算増額の道筋。

コレは、外せないでしょう。先の安保法制を成すことができた、連立の公明を傍において、いずれの勢力に協力を求めようとしているのか。元の安保法制の理解にも乏しく、協力的でもなかった勢力になにを頭下げて、協力取り付けようとしているのか、別の意図、ありやなしやと、心許ないような、感想も抱いてしまいます。櫻井さんの再編成構想とも受け取れる、政党再編成の見取り図、決してはっきりと示されたわけでもない。それだけに無責任な連立解消論と言わなければなるまい。

政策集団としての派閥解消したんだから、連立の解消もという、論理展開には、櫻井よしこにしては、飛躍と論理矛盾が見え隠れ。なかなか、ストンと腑に落ちることはない。

この、軸でまとまれる政党があるから、この方が未来を考えてより好ましいと言うならいざ知らず、改革の本丸は、自民党そのものなはずのところを、誰が見たってそう感じてるところを、目眩しのように、パーティ券問題から、どうして、連立解消論に結びつけて、政策集団に生まれ変わらなければと強調するのかが解せないのだが。

一方の公明党のほうは、イデオロギー集団というより、政策集団とみなしたほうが、分かりやすいぐらいにまとまりがいい。何も、風通しが良いからだけで評価するのではないけれど、安保法制の騒々しい頃、自民党内の方が意見二分されていた。まとまりなんて、地方にいけば行くほど、ありもしなかった。国政の議員ですら、中堅議員のほうから、首相を揶揄するし、メディアに出ては、別な受け狙いの安倍チルドレン発言。党勢拡大に貢献もそれほどしたとは思えない議員が、よく、言うよ、という、安倍批判。一強多弱を心では有り難がりながら、自虐的なカメラ目線でのコメント。国賊発言も、かわし方は、メディアの切り取りですかでかわしてしまう。まとまりのなさは、自民党お家芸ですか。そのような風景、櫻井さんも、忘れたわけでもないでしょう。

連立の一方の側を櫻井さん、云々してますが、党内の100パーセント説得にこぎつけた公明側に比して、あの頃の自民党、議員数からして、多数だったにしろ、理解は、まだら模様。安倍首相の国民に真を問う解散選挙、功を奏するや、推し並べて、以前から、賛成派だったみたいに、これ、ポスト欲しさにすり寄る、派閥の領袖同士。我が我がの自分党、看板は、自民党だけれど、自由と民主は、遠のいて、過去の派閥の自由闊達、議論風発の気風の頃と違って、なんか、内向きの大人しい小粒議員ばかりが偉そうになってしまいました、そういう感じではないでしょうか。櫻井さんとあろうお方が、それらのことも、知らないわけでもないでしょうに。ウクライナのこと、国会で首相説明するほど、自民党議員、関心も示していない。防衛予算のこともしかり。国際緊張のことも、台湾海峡にこと寄せて、言うには言うが、外交課題は、選挙に有利とも見ていない。賃金格差、賃上げ。課題は、わからんでもないけれど、グローバルな経済。ウクライナ情勢も国内経済に影を落とし続けてきている。ロシアが核の脅威をちらつかせて、ザポリージャ原発、攻撃の的に加えて、公にウクライナを脅したときに、これは、たいへんだと思ったけれど、首相のウクライナ訪問も、安倍と何ら変わりもない対米追従だとかの頓珍漢な批判も一部、野党から。政権政党のなかで、議員の身分で、唯一避難民を日本国としても受け入れるべきでは。その決断にいたる現地視察、自民議員だろうと思っていたが、公明議員だったではないか。改憲とか、防衛に後ろ向きであるかのような櫻井さんのイメージ付け印象操作投稿は、事実とは、符号しなくない?と思ってみたりしています。それに、ポーランドに比して、遠い日本とはいえ、数の差を、云々することなく、日本の立ち位置、国際社会からは賞賛の声もあり、心強いところ。それにロシアで駐在外交官経験のある、佐藤優氏のクローズアップ現代に出ていたインタビューでも、番組、見ていて、ウクライナ停戦へ、日本ができることがある、という発言内容からも、平和への、与党の役割、捨てたもんでもない。役割があるはすだ、との主張に合点もいく。そう受け止めていたときに、この櫻井さんの寄稿は、ちょっと頂けないかなということで、記しました。公明の協力得てよかったことは、数えられこそすれ、マイナスということは、あんまり数えられないんだが、そう言うふうに持っていきたいなんらかの、意図で寄稿されてる感がしてきてしまう内容でした。意図あるなら、そっちの方をハッキリと、知れればよかったなと。

 

一部意見においては「岸田のほうでは、本質、安倍晋三氏ほど、連立政権の成り立ち、理解してないかも。」いう意見もあることから、櫻井よしこさんにおいてはそう言う意見、見方にはどうみてるだろうかと。思ってみたり。

今は人間の安全保障、上川大臣を。共有の価値外交

フレーフレー応援しようかなと。自民党は、公明から学び、公明は、自民議員の正当な、中共政府の覇権的な側面への、危惧の念に、もっともっと理解しめすべきでは、あろうなと。

 

 

安倍洋子、哀悼

一人の女性の人生としては背負いきれないものを洋子さんは抱えて生きてこられた。ご自身も総理大臣の娘として育ち、政治家の妻になって、ご主人に先立たれ、息子さんは総理大臣になられたものの、息子さんまで見送ることになって、お辛い時間も多かったと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。安倍さんが旧統一教会と関係があった事は一見すると由々しき事だけど、その裏で重要な情報も手に入れていたと思う。

政治家は時として諜報員的な役割がある事を忘れてはいけません。

 

表面的な事象だけを観て安倍さんを憎み殺害した山上被告は余りにも短絡的だったと言わざるを得ない。あのようなテロ行為は絶対に許してはなりません。

 

父上は戦犯として囚われたり、ご主人をここから!という時に早く亡くされたし、安倍晋三氏は長く首相として確固たる地位と世界での存在感を構築したものの、衝撃的な最期を迎えてしまった。岸信夫さんは体を壊して引退なさった。

 

政治家の娘、政治家の妻、内助の功政治家の母。凄まじい人生だったことでしょう。

 

長く生きてこられた中で、必死にされてきたと思います、いろいろとご苦労も多かったと思います。この訃報は安倍派の解散と相まって一つの時代の終わりを告げるかのようにも感じます。政治家の妻、母として沢山の苦労は数知れず。現在の政権、自民党は安倍政権の凄さがより際立つという何とも皮肉な状況ではありますが、改めて、安倍家の凄さを感じる今日この頃です。あのような形で息子さんを失うとは思っていなかったと思います。母親として息子に先立たれるというのはとても辛い事だったと思います。週刊誌は色々書き立てますが、芯のある上品で強い女性のイメージしか自分にはありません。お母さまにとってみれば自慢の息子だったに違いありません。それだけにそんな息子を突然あのような形で失い酷いショックを受けてたでしょうし、許せない気持ちでいっぱいだったに違いありません。かたやマスコミはゴッド・マザーなんて言われ方をしていますけれど、嫁姑の関係にしたって、変化していくもので、たより頼られるのが常。自分の人生より、岸家にも、腹を痛めた我が子をやるぐらいだから、しっかりした政治家の遺伝子を待った気丈な人。息子2人厳しく政治に立たせたのに、まるで牛耳る鬼婆であるかのように揶揄するのもどうかなと思っていたし、憶測で、面白おかしくそのような絶対的な発言権の持ち主イメージ拡散する風潮もどうなのかと見つめていました。

 

人の親であることには違いないし、我が子のことを国民から最も愛された歴代最長総理安倍先生のイメージで生涯を終えるならいざ知らず、間際になって我が子がいくら憎まれることがあったとしても、凶弾に、倒れるなんて、降って湧いた別れ。生前に果たさねばならなかった母親としてのショック。

いかばかりか。慰められる事を言うとすれば

日本を何度も危機から救い、世界との調和をはかり、国民の生活は豊かになり経済成長も成し遂げましたという大筋のところ間違いない家系と思います。岸信介安倍晋三、お二人の功績は格別で、特に、戦後復興時の安保闘争を上の世代の事とはいえ、周囲の親世代でさえ、岸信介には批判的ではありましたから、余計に、それらを跳ね除けての御奮闘ぶりは実感として受け止めています。

 

左巻きの連中は称賛もほどほど偏向映画を撮ったりして、人の命に対するリスペクトがまったくなかった。これらも日本の現実。日本の罪。安倍洋子さんを可哀想がられても、亡くなった本人にしてみればやり遂げたという、気持ちの方が強かったのでは、なにも、可哀想がられることはないと。悲しむべきは、日本国民の何もわかっちゃいない、このような意見、政治と金、その温床のすべてが安倍派だみたいな、それこそ、そっちの繋げ方の、ほうが、悲しむべき、これらのほうが可哀想がられるべき事態ではないのかと。

もっとも批判されるべきは、なんら説明責任はたさない、残った五人衆のメンバー。この罪。これは、重いだろうなと。

テレ東にエール

bsテレ東にエールをおくります。

今日の視聴内容。

▼元芸能界関係の仕事をしていた男性のご自宅へ!
▼実は…仮面ライダーV3からストロンガーまでの5作品にバイクスタントや役者で出演!?
▼夢も叶いやりたいことはやれた…残りの人生を一生懸命生きる、今

 

▼昼12時からお酒を飲んでいた女性のご自宅へ!
▼25歳で結婚をし、2人の子宝に恵まれたが…夫婦の関係は冷え切っており離婚寸前
▼原因は、夫の夜遊び!昨年の夏、妻が激怒…夫は変わることが出来るのか!?

 

▼見た目は派手だけど…偏差値70の女子高生2人組のご自宅へ!
TikTokをやったり、プリクラを撮ったり、見た目はやんちゃそうに見えるが…
▼将来はCAと薬学系!明確な夢を持っていた!

▼裁縫や家庭菜園、料理が得意な“女子力高め”男性のご自宅へ!
▼3年前に乳がんで妻が他界…わずか2年の結婚生活
▼少しでも乳がんで亡くなる人を減らせたら…乳がん撲滅活動にも励んでいる姿

 

番組はタクシー代を払うので「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし家について行く完全素人ガチバラエティー。誰もが皆、一見フツーでも、ぜんぜんフツーじゃない人生ドラマを持っている!そんな素敵な市井の方々の人生譚を覗いていこうとするもの。

最後のパシフィコ横浜での乳癌で前妻を亡くした男性のその後の再婚をカメラが再取材していたのに見入りました。

わずか、2年とはいえ、濃密な結婚生活。

妻がそんな、若さで亡くなってしまうなんて思ってもいなかったはず。ピンクリボン運動、癌撲滅の為に啓発運動に時間を割いたりと、最後の瞬間まで、夫婦の絆を紡いだ延長のような生活。いい人だなぁと。それだけに再婚もアリかなと。見ていたら、やはり番組スタッフ、その後のお変わりないですかで訪問取材されていた。再婚していたのがわかりました。あの世で前妻にも心配かけない、生き方を。安心してくれていると思います。のコメント。また、再婚相手にも、この人と結婚して良かったと思って貰える結婚生活を送ろうと思っていますのコメント。ナイス、ステキでした。世の中に、こんな、素敵な、饒舌でもなく、適切な、短くもアッタカイ、一言一言。いいね!久しぶりに見入ってしまいました

上手いく、上川大臣

相変わらずの麻生節であり 良い、悪いの受け止め方は

人それぞれと思うが 上川外相の姿勢、能力については

的を得た事を言っていると思う。

立憲、他 野党にはこのような女性議員がいるとは思えず

自民党にもどうしようもない議員がいるが改めて自民党

には人材がいる事を想い知らされます。

やはり立憲、維新、等の支持率が下がるのはうなずけるし

政権を託すなど甚だ考えられない。

でも、《つける薬のないセクハラおやじ》《「このおばさん」「そんなに美しい方とは言わんけれども」って!完全セクハラだし!!「女性が日本の外相になった例は過去にないと思う」も間違ってるし》《なんで誰かの仕事ぶりを評価するのに外見にも言及しないといられないんだろう。

 

別に可愛くないとか可愛いとかの見方を自分で思うのは良いと思うよ。ただ公の場では言うもんではないと思う。本人が聞いたら多分良い気はしないし、考えてから発言してほしい。

今まで「麻生節」とか言って持ち上げられて調子乗った結果なのかもしれない。

 

もともと麻生さんのことを嫌いな人が騒いでいるのだろうということは、想像できるが、それにしても、失言であることには、違いない。上川さんはアイドルと違い、実力と政策でこの地位まで来た人、

根は偉そうでない普通のおばちゃんが

と麻生が持ち上げて言うのでは、そういう意味合いで話しているつもりか知らんが、誉め方間違えている。

上川をカミムラと読み方間違えた上に、今の時代、炎上すること必死のガバナンスコード

守る意識すらなし。

上川さんの受け止めは複雑だろうな。メディアの方の取り上げ方もどうなのか?

メディアも大上段にオオタナ振り下ろしているが、振り返れば外見に結びつけた物言い好んでもいたこと散見されてた。

野党議員からの岸田首相の容姿揶揄するような、「増税メガネ」「増税メガネ」とかの時は、違和感なく、メディアも同調して吹聴しまくりながら、外見に結びつけた物言いがどうのこうのと言えた義理か。同じような、危惧も、この時は抱かなかったのだろうか。外見を政策批判、人格的批判にして加えられるほど、メディアもそれぼど、理性的でいたとも、思えないんだけど。ふふふふふふ。

佐藤優語録

池田大作研究』などの著書がある作家の佐藤優氏のインタビュー語録から、転記。

 

メモその1。何の根拠もないマスメディアの報道や誹謗中傷に対しては、公明党もしっかり言論戦で打ち返していくべきだ。池田氏の逝去を受け、公明党の支持母体である創価学会が退潮するとの報道が目に付くが、私は全くそうは思わない。なぜなら、池田氏は将来への基盤を完璧に整えてきたからだ。公明党の得票数がピーク時と比べて減っているといっても、社会全体で世俗化や政治的無関心が進む中、創価学会は日本最大の組織力を持っている。それを過小評価するべきではない。

 

メモその2。公明党員の皆さんは、どうか自信を持ってほしい。指摘しておきたいのは、池田氏公明党の価値観が、自民党や政府を感化している点だ。例えば、岸田文雄首相が今年9月に行った国連総会の演説では「人間の命、尊厳が最も重要であるとの原点に立ち返るべき」と、何度も「人間の尊厳」「人間中心」という言葉を使っている。私が外務省でソ連担当であった1990年、池田氏ゴルバチョフ大統領(当時)と会談した。翌年4月にゴルバチョフ氏の訪日を実現できたのは池田氏のおかげだ。

 

メモその3。(「政教分離」考)公明党創価学会の関係は全く問題ない。国家が特定の宗教を優遇もしくは忌避しない。かつ宗教団体が自らの価値観に基づいて政治活動を行うことも自由だ。むしろ宗教団体のような中間団体が政治に関与することが、民主主義の担保になると考える。米国やドイツ、日本など世界のほとんどの国が、この立場だ。公明党の淵源は、日蓮仏法に基づく教団である創価学会1954年に設置された文化部だ。戸田城聖創価学会2代会長の時代だった。その戸田氏の思いを第3代会長となった池田大作氏が受け継ぎ、公明政治連盟の結成、公明党の結党へとつながっていった。当時の政治状況は、民衆から遊離したところで政治が決められる宴会政治”“金権政治が厳しく批判されていた。こうした政治の土壌を変えるためには、庶民の側に立つ、大衆政党をつくる必要があった。当時、政党には、自民党のような国民政党社会党共産党のような階級政党があった。国民政党では、国家の枠にとらわれ、日本国籍のない外国人は排除されてしまう。階級政党はイデオロギーが中心となり、人間は二の次になる。国籍や階級を超えた人間主義で、人間の生命を大切にする大衆政党は公明党の誕生によって初めて実現された。忘れてはならないのは、公明党結党の根底には、池田氏が生涯貫いた、民衆を侮蔑する権力との闘争があったことだ。国家権力と民衆の間にはがある。これを破壊しようとするのが革命家や革命政党だ。池田氏はそうではない。壁の向こう側にも人間がおり、対話で変化を起こす。さらには人間主義の価値観を持つ人を壁の向こう側に増やしていく闘いだ。

 

知の巨人である佐藤優氏が
池田大作研究』を書いた理由は?

 

自公連立政権を担う公明党の支持団体である創価学会の会員は、法曹界や行政官、ビジネス、アカデミズムなどあらゆる分野にいます。にもかかわらず、彼ら彼女らがいったいどういう価値観を持っているのか、伝えるものがそう多くはありません。現在、公明党自民党とおよそ20年間にわたり、連立与党を組んでいます。そして、消費税率を10%に引き上げる際に食料品などへの軽減税率を適用する、コロナ禍で1人当たり10万円を給付するといった重要な政策において、公明党が大きな役割を果たしました。公明党がこうした政策を取る背景には、学会の価値観があるわけです。つまり、学会を知り、理解しなければ、日本の政治や社会を分析することはできないのです。ですが、なかなかいい文献がありませんでした。そこで、自分で書こうと思ったというのが最大の理由です。

 

佐藤さんは創価学会キリスト教は、世界宗教になった課程がよく似ていると指摘されていますが、オシント(OSINT Open Source INTelligence:オープンソースインテリジェンス、公開されている情報)を駆使して探索していく!その重要性とは?シンパシー送る理由とは!

 

世界宗教になるには正典が必要なんです。その文章は綴(と)じていないといけません。正典には後から新しい文章が加わってはならないということです。それから、通常の人が努力して全部読み切れる量でないといけません。だから、5000点ある仏典とかではダメなのです。その点で創価学会の場合は、小説『人間革命』(12)、小説『新人間革命』(30巻・31)で計4243冊。そのくらいは小説だから読めます。それから、旧約聖書に該当する日蓮の遺文集の御書。これは分厚い一冊ですが、四六版のソフトカバー版があって、4冊なので全て読めます。読めることがどうして重要かというと、どこからでも引用できるランダムアクセスが可能になるからです。そしてそのくらいの長さだと過去の出来事のみならず、世の中で今、起きていることと必ず類比的な構成の話があります。つまり、正典の中から今、起きていることの指針を選び出すことができるのです。だから、世界宗教になるには「全て読めるテキスト」、正典化が非常に重要なわけです。正典にこれから起きることが書かれているという考え方を「予型論」と言います。キリスト教の場合、聖書の中には世の中で起きることは全て書かれている、という考え方です。そして、正典の記述が曖昧だからこそ感想を生む余地がある、ということです。ただし、量が多すぎるとテキストを全員が全部、読むことは出来ません。すると、ランダムアクセスは不可能となり、一部の聖職者のような存在にしか通用しなくなります。創価学会の日常活動で非常に重要なのは、『人間革命』、『新・人間革命』読了運動です。「これを皆で読んでいきましょう」と議論する活動で、解説者にあたる教師が「これはこういう意味だ」と説明してくれます。だから、その小説は読めますし、そこで物語を共有していくことができるわけです。

 

――信仰というシステムを支えるには、一般人が読み切れる適量のテキストが必要だと。

佐藤 そうです。だから、聖典化したテキストによって支配を行う教団なので、創価学会では分裂が起きないわけです。ある宗教団体には"教祖様"がいて、一時期ものすごい超能力を持っていました。しかし、そのトップが死んでしまうと、超能力を持っている存在がいなくなるわけです。すると、分裂だなんだと力を喪失していくのです。しかし、池田大作氏は超能力者ではありません。池田氏は仏教の理論を体得し、実践している先生という存在です。だから、仏教を体得すれば皆、仏になれるという理屈です。池田大作氏は仏であるのですが、皆が仏になれるわけで、そこに超能力はありません。

 

池田大作氏がいなくても組織自体はまわるようになっているし、聖教新聞を使った文字での指導も十数年続いているから、創価学会のメンバーはテキストによる指導に慣れています。だから、本格的な分裂とか、組織がバラバラになるということはありません。その辺りのことを分かってない宗教学者やジャーナリストが、いい加減な話をしていますよね。基本的に現世での理、現世で目の前にある問題を解決できないような宗教が、あの世のことについて説いても説得力がありません。生き残る宗教は全て、現世に利益があるわけです。信心して、その内容を実行すれば、皆が仏に到達できるというドクトリン(基礎原則)があります。カリスマ的な教祖がいなくなっても、テキストによって救済が担保されています。

 

佐藤優

さとうまさる

 

元外務省主任分析官。作家。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)新潮ドキュメント賞大宅壮一ノンフィクション賞受賞、著書多数。

 

逝去されました公明党創立者である池田大作創価学会名誉会長についてのことが語られていた部分、目に止まり記すことに。