政府は、同志国の軍に防衛装備品の提供などを行う新たな枠組みOSA=政府安全保障能力強化支援の運用指針を決めました。
松野博一官房長官
「わが国との安全保障協力関係の強化、わが国にとって望ましい安全保障環境の創出および、国際的な平和と安全の維持強化に寄与することを目的とし、ODAとは別に、新たな無償による資金協力の枠組みである政府安全保障能力強化支援を創設しました」
OSAは、ODA=政府開発援助の対象とはならない軍事関連の支援を行うもので、政府は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、防衛装備移転3原則の範囲内で同志国の軍に支援を行うことにしています。
これは、覇権主義的な動きを見せる中国などに対抗することを念頭にしていて、安全保障上の能力強化を支援する意義のある国などを対象に、衛星通信システムや無線システムなどを供与する方針です。
政府は今年度、フィリピン、マレーシア、バングラデシュ、フィジーの4か国を支援の対象にする方向で検討しています。