トトヤンの家庭菜園

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『五色の虹』&『虹色のトロツキー』


興味ある書評。(紙面クリック拡大)
 開高健ノンフィクション賞受賞作品、「五色の虹」。
 歴史の闇に消えた幻の大学で若者がつかもうとしたものはなんであったか。
 満州国立建国大学、スーパーエリートたちの夢とその後――「そこには・・・」

 著者の 三浦氏は2010年6月に東京で開かれた「最後の同窓会」取材などをきっかけに同窓会名簿を入手、
その後もコツコツと国内外に足を延ばした。中国、台湾、韓国、モンゴル、カザフスタン
同窓生約1400人のうち、もはや存命は300人ほど。
若くても90歳に届くということで、まさに時間との闘いの上にある貴重なノンフィクション作品といえます。

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  『五色の虹』
 出色の作品、三浦英之著。その話題となった詳細を記事の切り抜き掲載にしてアップしています。
満州建国大学は1937(昭和12)年、「満州国」の首都・新京(長春)に設立され、発案者は石原莞爾だという。
満州国の建国から5年後のこと。
全寮制で学費免除。日本人、中国人、朝鮮人、モンゴル人、白系ロシア人の優秀な若者を選抜し、
満州国の次代の指導者を養成するのが狙いだったといわれている。

 1期生は定員150人。応募者は約2万人。大変な倍率だった。
合格者は日本人65人、中国人59人、朝鮮人11人、モンゴル人7人、ロシア人5人、台湾人3人。

 

あわせて次の書も。
希望コミックス『虹色のトロツキー潮出版社

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 戦争と平和を考える、という意味では
 この作品を。古書をあたらないといけないかもしれませんが。

 日蒙混血の青年ウンボルトが主人公。
アニメのガンダムで名の知られた安彦良和さんの創作漫画ですが、タイトルに相違して
、違和感なく読み進められる内容となっています。

 

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【検索参考】
◆ 『五色の虹』集英社
◆ 『虹色のトロツキー潮出版社