現在進行形の拉致問題
改めて記す
よど号・田中受刑者の妻帰国、旅券法違反容疑で逮捕2004年10月19日
よど号グループメンバー田中義三受刑者(国外移送略取などの罪で服役中死亡)の妻、協子容疑者
公安部は、協子容疑者がヨーロッパでの日本人拉致事件に関与していなかったかどうかマーク
よど号グループは2001年5月以降、妻子らの帰国を始めており、22人は帰国。協子容疑者は77年に出国し、平壌でよど号グループに合流していて、北朝鮮にはまだ、メンバー4人と妻子ら10人も残っている。
拉致被害家族会 増元照明氏
私たちの望むものは、中傷や弁明のための百万言ではなく、解決のための率先した一つの行動なのです。ブルーリボンバッジをつけていただき政治家もとにかく私たちと同じ気持ちになって頂くことです。
一方で社会主義のイメージが低下することを恐れたのでしょうか、以下のような動きも。
「社民党や自民党の新北朝鮮議員よりも、いっそう露骨に拉致問題解決を妨害してきたのは、日本共産党です」告発するのは、元共産党議員秘書の兵本達吉氏。(十数年拉致事件の調査に取り組み、結果、党の査問を受け、党から除名)「拉致問題がマスコミに注目されるようになるにつれて、党は調査を妨害するようになりました。いちいち報告を求め、報告すると、今度はメモにしろという。出張費も出なくなる。ひとつは、社会主義のイメージが低下することを恐れたのでしょうし、隣の国が恐ろしくて危険な国だということになると、有事法制の整備にも勢いがつく。また、党は朝鮮労働党との関係修復を図っていたようです。
七八年、レバノンで女性五人が北朝鮮に拉致されたときには、レバノン共産党と、PFLPというパレスチナの極左組織が、朝鮮労働党に対して、『すぐに帰さないと、友好関係は終わりだ』と強硬にねじこみ、被害者を帰国させた実績がある。なぜ共産党にはできないのか。それが政治家の仕事ではないですか。 ところが不破さんは森首相との党首討論で『相手が国際犯罪を犯したというなら、よほど足場を固めていないといけない』『疑惑の段階から捜査が進まないなら、それにふさわしい交渉と解決の仕方がある』と、国会で拉致問題解決を妨害しているんです。
与党議員が十一月七日に結成した「日朝関係と人権を考える会」にも、「既に超党派の『拉致議連』があるのに、なぜ今さら新議連なのか」と、訝しむ声が上がった。
この新議連は「北朝鮮への帰還者の問題を中心に取り組む」(事務局長の漆原良夫公明党議員)というが、公明党関係者が自嘲気味に語る。
「学会の信者には在日朝鮮人も多いから、これまでは北朝鮮に強い姿勢を取れなかった。ところが五人の被害者が帰ってきて在日学会員の間に『帰還事業で北に渡った家族の安否を知りたい』という声が強くなり、今度は突然新たな議連を立ち上げるに至る背景には理由から.ことを分ける必要性からであって、それ以外ではない」しかしながら選挙対策と共産党攻撃の一石二鳥を狙っているわけですなどという穿った見方も。
むろん、仮に公明党が党利党略で動いているからといって、共産党の責任が減ぜられるわけでないことは当然としてある。
両党の鞘当ては、互いに相手を攻撃する号外を出し、「我こそは先に国会で拉致問題を取り上げた!」と自慢しあうという、実に不毛な場外乱闘に発展している。
「どちらも何もやってこなかったくせに、今頃、何を言っているのか。五十歩百歩、泥のかけ合いにすぎません。」???
呆れた様子で語るのは、拉致被害者増元るみ子さんの弟、同じく増元照明氏。
九月十七日、八人死亡を伝えられたとき、私は会見で『社民党、共産党の方々、我々に言うことがあったら連絡してほしい』と言いました。
時は1987年(昭和62年)に遡る。バブル景気が始まり、NTTが携帯電話サービスを開始するなど、社会や経済に大きな動きがあった年。時代の雰囲気は
フィリピンマニラで、誘拐されていた三井物産若王子支店長解放のニュース。帝銀事件で刑に服していた平沢貞通氏の死亡。ビートたけしのフライデー事件。
3.24 最高裁,49年8月の三菱重エビル爆破の4被告の上告棄却し,2被告の死刑確定。
5.3 西宮市の朝日新聞阪神支局が覆面男に襲撃され,記者2名が死傷。
11月29日、中東から韓国・ソウルに向け飛行していた大韓航空機858便が、ビルマ(ミャンマー)沖で空中爆発した。乗客乗員合わせて115人全員が犠牲となった。
北朝鮮による国家犯罪の典型として周知され、北朝鮮は世界中から非難を招いて国際的に孤立した。
しかしながら、その、結論に至るまでには紆余曲折があった。
この事件は単にソウルオリンピックを潰すためにその場で思いついたテロではなく、10年がかりの陰謀であるという。たとえば、もし、金賢姫が自殺に成功していた場合、東洋人の死体2つと偽造パスポートがそこに残るだけとなり、当時は中東で重信房子の日本赤軍が活動していたのだから、彼らが115人の乗った飛行機を爆破した可能性が高いとされたであろうし、逆に金勝一と金賢姫が逃亡に成功したら、搭乗者リストには蜂谷真一・蜂谷真由美という身元不明の日本人の名だけが残ることになる。いずれにしても、多数の韓国人乗客を爆殺させたのは日本人ということになる。
北朝鮮による偽装日本人テロは、これが初めてではなく、1974年には在日本朝鮮人総連合会が在日韓国人文世光を洗脳し、朴正煕大統領の暗殺を指示した文世光事件(陸英修狙撃事件)があった。このとき、日本のメディアは朝鮮総連による情報操作などもあって韓国側の自作自演という説をまことしやかに報道した。それに対し、韓国側は「日本もかかわっていながら謝罪どころか自作自演などという妄言を続けている」「韓国へのテロを平然と見逃し、しかも弁護すらしている」と言う認識に基づく反日感情から大デモ行進が起こり、大使館の窓が全部割られ、日本国旗が引きずりおろされて大使館員が殴打されるという事態に発展した。在日韓国人のテロというだけでこれほどの反日運動が生起しており、もし、左翼日本人によるテロと言うことになった場合、日韓関係が修復できないほどに悪化しただろうと考えられている。
しかし、金賢姫がハンガリーに北朝鮮のパスポートで入国し、そこから日本の偽造パスポートで出国したことから、ハンガリー当局は北朝鮮による謀略があったと判断し、当時の東側陣営の盟主であったソ連へ報告したため、東側社会主義国全体からも「卑劣なテロ国家」として認識されるようになった。そのため、ソウルオリンピック参加を曖昧にしていたソ連と中国は正式に参加を表明し、他の東欧諸国も追随して参加を表明した。金賢姫が偶然自殺に失敗し、韓国当局にすべて自身の犯罪を自供することによって、日本も予定どおり参加することができた。北朝鮮の目論見は、完全に裏目に出たのであった。
完全再現!北朝鮮拉致…25年目の真実 消えた大スクープの謎!!(脚本時タイトル…報道発掘プロジェクト 拉致に挑んだ男たち・封印された世紀のスクープ)
北朝鮮が拉致を認めた2002年9月の日朝首脳会談のはるか以前から、同国による拉致を確信、真相の解明に挑んできた新聞記者、国会議員秘書、テレビプロデューサーにスポットを当て、ドラマとドキュメンタリーを融合させた異色作。1年前の2002年9月、遂に実現した日朝首脳会談は、日本人が「拉致」という現実と真剣に向き合う大きなきっかけを与えることになった。しかし、そのはるか以前より「拉致問題」に挑み続けている男たちがいたことを私達の多くは知らない。一連の事件に風穴を開けたスクープを書いた1人の新聞記者阿部雅美、残された家族たちの思いを知り、執念ともいえる働きで「拉致問題を初めて国会で追求させた」元共産党議員秘書兵本達吉、事件の核心に迫るインタビューを撮った1人のテレビマン石高健次、フジテレビでは、仕事はもちろん、生き方も手法も全く違う3人の男たちが、長くタブー視されつづけた「拉致」という巨大な謎にどう挑んだか?を追った金曜エンタテイメント『完全再現!北朝鮮拉致…25年目の真実 消えた大スクープの謎!!』を放送する。当時の状況を忠実に再現するために、阿部さんら3人だけでも100時間、拉致被害者家族ら関係者を加えると150時間ものインタビューを敢行。それをベースにシーンに応じて再現ドラマと実写で対応すると言う形をとっており、すべてのシーンが事実の裏付けをとっている。拉致の現場にしても安明進(アン・ミョンジン)の監修のもとに再現するなど、通常のドキュメントにはなかったリアリティを徹底的に意識した骨太なノンフィクションドラマとしてお送りする異色作だ。【以上、フジテレビ広報資料より引用】本作品の描写をめぐり日本共産党より事実無根との抗議が寄せられ放送法に基づく訂正放送を求める訴訟が提起されたが2005/01に東京地裁判決があり「放送は全体として名誉棄損を構成するものとはいえない」として共産党側の訴えを棄却。その後、控訴審である高裁では2005/09、番組を見た視聴者が日本共産党に対する誤解を生じさせる可能性に言及しつつも棄却する決定を下している。
訴訟結果も頷けるとおりで、望むべきは、少しく隣国としての接点がある党なら、正すべき働き、動きもあって当然なところ。荷が重いと捉えたのだろう、困難なことを避けるように、訴訟に至らなくとも、他には陳情を真正面から受ける姿勢に、期待を持たせつつ、その後の打開策も国を動かさせるほどの動きに至らなかったというところが政治の課題。いずれの党であろうとも問われなければならない。それに、反論できる党などもないように思う。いずれの政党もアンテナが錆びていたとしか思えない対応事犯。メディアの調査報道でさえ、後追い。
この記者がいなかったら、拉致事件は国内失踪事案のまま闇のなかだったかもしれない。
産経新聞人気連載「私の拉致取材-40年目の検証」
報道各社は北朝鮮をめぐるトップ級のニュースを報じなかった。
産経、日経はベタ記事、朝日、読売、毎日には一行もなく、
NHK、民放も無視した。メディアの役割を放棄したのだ……。
どう取材したか、しなかったか、どう報道したか、しなかったか、が正しく記憶されるべきではないだろうか。なぜならば、それらをも含めて拉致事件と考えるからだ。
《主な内容》
第一章 日本海の方で変なことが起きている
偏った空気/夜回り/地方紙/富山県警/事件現場/オバQ/被害者証言/不審船/動機/読売記事/家出人/恋人作戦/共通点/接岸地/背乗り/掲載見送り/柏崎/夏の意味/1面トップ/宇出津事件/だまされ拉致/黙殺
第二章 メディアが死んだ日
お墨付き/続報/赤塚不二夫/遺留品破棄/辛光洙/フグ/任務完了/免許証/逮捕/李恩恵/88年3月26日/梶山答弁/幻/自責の念
第三章 産経も共産党も朝日もない
金丸訪朝団/ソウル出張/金賢姫/田口八重子/朝日・毎日訪朝団/共産党の同志/双子の情報/横田家/行方知れずの姉/裏取り/実名報道/安明進/反発
第四章 いつまで〝疑惑〟なのか
家族会/政治色/丁字路/政府認定/受賞スピーチ/不自然/漱石/土井たか子/テポドン/大阪/2種類の風/タブー/追跡/自爆スイッチ/ターニングポイント
第五章 金正日が私の記事を証明した
欧州ルート/U書店/1枚の写真/よど号/八尾証言/国会決議/不破発言/政党/電撃訪朝/謝罪/断定/潮目/蓮池家再訪/別人/潮時/朝日新聞/前兆/38度線/棘
第六章 横田家の40年
大きな組織/消耗/濃厚な足跡/不思議な国
阿部雅美著「メディアは死んでいた-検証 北朝鮮拉致報道」