太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」(NHK)主演は香取慎吾。
山本五十六といえば、言わずと知れた「連合艦隊司令長官」である。しかし、このドラマがスポットを当てたのは司令長官となる5年前。1934年に行われた第2次ロンドン海軍軍縮会議予備交渉に、海軍側首席代表として参加した山本の葛藤と苦闘だ。
当時の海軍は強気一辺倒。だが、山本は知っている。このままでは戦争へと突入し、必ず負けることを。英米に有利な軍縮など屈辱でしかないという意見大勢の中で、目指したのは対話決裂ではなく、交渉の継続関係「平和と誇りの両立」だった。
結局、条約は成立せず、皮肉にも山本は国民的英雄へとまつり上げられる。軍縮条約を利用して開戦を避けようとする山本。納得しない軍上層部。複雑な心境の山本を、香取が丁寧に演じていく。山本が唯一、心を許せたのが海軍兵学校同期で親友の堀悌吉(片岡愛之助)だ。山本から届いた多数の書簡を保存していた、実在の堀。そこには、やがて真珠湾攻撃を企図する山本の苦悩が記されていた。この第一級史料は、同NHKのドキュメンタリーでも丁寧に取り上げられていて、視聴したことを想い起こしています。撮り溜めの画像から整理してレビュー。




