

かぜしょうしょうとしてえきすいさむし
風蕭々兮易水寒
全体に寂寥(せきりょう)感
犬の眼には金箔が、 ほとりにたたずみ川向こうを見つめる一匹の犬には独特の雰囲気が、
足を踏ん張って胸を張るようにようにして、渡れそうもない川を前にして、遠くを見つめてたたずむ姿。

本作は最晩年の作品らしい。
画題「風蕭々兮易水寒」は何と読むのだろう。
番組では聞くも、忘れてしまい、調べてみることに。
「風蕭々兮易水寒(かぜしょうしょうとしてえきすいさむし) 壮士一去不復環(そうしひとたびさりてまたかえらず)」の一節、司馬遷(しばせん)の『史記(しき)』中の詩からとっていることわかる。
つまり、詩の内容としては中国の戦国時代、燕(えん)の太子丹(たん)から秦(しん)王(のちの始皇帝)暗殺の密命を受けた荊軻(けいか)が、国境の川易水(えきすい)のほとりで、見送りの人々と別れる際に、死を覚悟して詠んだという背景が引用されている。
行く道、逝く歳。
目的地は常に前にしてという心境が伝わってきます。
向こうに夢をつなぐようにして
しかと地面に踏ん張る一匹の犬。
生々流転という
遠大な時間軸の中で、
叶えられる時々の不思議な出会い
命のはかなさの一方で、
大観自身のふりかえってのこれまでの画作の
集大成としての魂魄も
留められているかのような感じもします。
そういう意味では寂寥(せきりょう)感のなかにある、凛とした気迫。とまた、すがすがしさも。
富士山と、紅葉の
代表作はよく知られるところではありますが、番組の紹介の中で、自分の場合は
この『風蕭々兮易水寒(かぜしょうしょうとしてえきすいさむし)』が
一番心にきました。
引き継ぐ
力強さ
画像は番組から、
未来に繋ぐ意思を感じる絵
戦後80年に
振り返る名画
と振り返るシーン
と記事




