トトヤンの家庭菜園

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沖縄ダンプ事故、反省しない知事

沖縄県や県警が適切に対応していたら、防げた事故だったのではないか。名護市辺野古移設に抗議する女性と警備員の男性がダンプカーにひかれ、男性が死亡する事故が起きた。女性は足を骨折した。現場では数年前から、辺野古移設工事に使う土砂を運搬するダンプカーの前を反対派がゆっくりと歩いて妨害する抗議活動が行われていた。車道に出た女性を警備員の男性が制止しようとして、左折中のダンプカーに巻き込まれたとみられる。何に抗議するのも自由だが、危険な行為は許されない。事故を招くような抗議活動は即刻やめるべきだ。

 

玉城デニー知事は事故について、「県民の安全に責任を持つ者として極めて遺憾だ」と述べた。その上で沖縄防衛局に対し、安全対策が十分講じられるまで土砂の運搬作業を中止すべきとの考えを示した。作業は10日現在、中断している。

 

ダンプカーの前をわざとゆっくり歩くという、極めて危険な行為を道路上で繰り返しているのは反対派の方だ。抗議はほぼ連日行われ、ダンプカーの渋滞も起きていた。危険な行為を放置せず、交通の安全と秩序を取り戻すのは行政と警察の責任だろう。県は昨年2月、同様の抗議活動が行われている辺野古移設の土砂搬入の港湾施設に、注意喚起の看板を設置した。大型車両の往来を妨害する行為は県港湾管理条例の禁止行為にあたるとし、「警告」する内容だ。ところが、反対派の猛烈な反発を受けて同年5月に撤去してしまった。理不尽な抗議に屈し、危険を黙認したことにほかならない。県警も、十分な取り締まりを行ってこなかった。県内では、自衛隊駐屯地に武器などを搬入する際に一部の活動家らが道路にしゃがんだり寝転んだりして妨害する行為が繰り返されてきた。県警が道路交通法の禁止行為にあたるとして排除することもあるが、県内の一部メディアは「強制排除」と批判的に報じていた。今回の事故で警備員は、反対派の危険な行為を制止しようとして犠牲になった。悲劇を繰り返してはならない。<主張>辺野古ダンプ事故 危険な抗議活動をやめよ。

その通りだろう。

 

産経新聞の独自報道によると、辺野古抗議活動の現場で警備員が死亡した事故の映像が入手された。警備員は女性抗議者を制止しようと、ダンプカーの前に割って入った際に巻き込まれ、10秒ほどで死亡したことが明らかになった。抗議する側が警備員の制止を無視して飛び出しており、活動家側に責任があるとの指摘がある。11日の県議会で映像の確認が予定されている。

 

事故現場の「証拠」映像、沖縄県議会で玉城知事支持派が閲覧拒否 辺野古抗議事故

 

米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故を巡り、現場の安全対策を検討している沖縄県議会の土木環境委員会で、玉城デニー知事を支持する県政与党会派が事故当時の状況を捉えたカメラ映像の閲覧を拒否したことが明らかになった。保守系の県議からは「県民の不信を招きかねない」との声が上がっている。

事故は628日、辺野古移設工事に使う土砂を搬出する名護市安和(あわ)の桟橋前の路上で発生。桟橋から左折して国道に出ようとしたダンプカーが、同市の男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の70代の女性に衝突。警備員は死亡し、女性は重傷を負った。産経新聞が政府関係者から入手した映像には、別の抗議者に対応していた警備員の後方から足早に近づいてきた女性が、国道に向かって徐行するダンプカーの前に出る様子が映っていた。

 

議会事務局によると、カメラ映像は11日午後、土木環境委員会で非公開で閲覧された。閲覧した委員によると、産経新聞が入手した映像と同様とみられる。ただ12人の委員のうち玉城知事を支持する県政与党会派の委員が閲覧を拒否して退席。残る7人で閲覧した。

 

閲覧した県議は17日、産経新聞の取材に応じ「誰がどう見ても動いているダンプカーの前に女性が行っており、危険な行為に感じた。今後はこうした抗議の在り方も見直すべきだ」と話し、「事実関係を調査するための映像をなぜ見ないのか」などと疑問視した。

 

その他には.こう言う、タイトル記事も。着目。

「安和事故」映像は不都合な真実か 元朝日記者が沖縄で書いた記事を読んでみた 大手町の片隅から 乾正人(コラムニスト)

 

辺野古「新基地」反対運動に参加していた72歳の女性が、抗議活動中に警備員とともにダンプカーに巻き込まれ、警備員は死亡、女性も重傷を負った。同記事は、彼女が「フェニックス(不死鳥)さん」と呼ばれていると紹介。「女性が手術前に残した『骨は折れても心は折れない』の言葉に奮い立った市民が目立つ」と断定し、「新基地断念まで小さな力を結集させたい。再び戦場にさせない」といった彼女への寄せ書きをいくつも書き連ねている。何よりビックリしたのは、1面の記事の中に亡くなった警備員を悼む言葉が一言もなかったことだ。記事を書いた南彰記者は、新聞労連委員長を務めた元朝日新聞の記者で、琉球新報に移籍した有名人である。思い切った記事だと感心していたら、小紙の記者が、現場付近に設置されていたカメラ映像を入手し、10日に報じた。映像では、制止を無視して飛び出した女性を警備員がかばってダンプカーに巻き込まれたように見える。この映像は、翌日開かれた県議会土木環境委員会で閲覧されたが、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」系議員は、「映像の出所や内容も曖昧だ」などと猛反発。閲覧を拒否した上に委員長への不信任動議まで提出した(結果は否決)。議会事務局によると、県議会で常任委員長に対する不信任案が提出された記録は過去にないというから、与党のお怒りは相当なものだ。しかも沖縄2紙やNHKはそろって映像の中身を詳しく報じていない。これでは、なぜ県議会が大騒ぎしているのか読者にはさっぱりわからない。やはり映像は、基地反対派にとって「不都合な真実」だったのか。沖縄2紙もNHKも知る権利や人権擁護に熱心なはずだが、はて。警備員には人権はないのだろうか。