石破氏がこれから戦うのは野党ではなく過去の自分。予想できる展開。政策だけを見ていたらコロリと騙される。政局を通じて人物を見ておくのも大切。石破氏はわかりやすい。
石破氏の優柔不断さ。石破氏自身も野党各会派へのあいさつ回りをした際に「石破カラーを出して頑張ってください」と声をかけられると、「出したらぶったたかれるでしょ」「出すと国民は喜ぶ、党内は怒る」とあっさり語っていた。自分が総裁になっても自民党は変わらないと告白したのと同じ。すでに自民党のおかれた立場を如実に捕まえられている。変える方途がなくも無い訳であるが、それは、一旦置くとして、コレらに至る前後は.いかにも面白いなぁと。『石破首相、裏金議員の重複立候補認めぬ方針 一部は非公認も 衆院選』アレレ、世間のプーイングに懲りたのか、発表の当初のままであるなら、原則公認し比例代表との重複立候補も原則容認する方向だった。世論からの強い批判を背景に、石破首相が党内を押し切った形だ。非公認は代表的なところでは萩生田光一氏が該当する。石破首相はこの1週間の世論の呆れっぷりにさすがにマズいと気づいたのだろう。その反動としての修正ともみれる。どうせ嫌われている延長での開き直りか。ブレには違いないが悪くは無い。続いて悪くないのは、この発言。ながらく安倍晋三元首相の経済政策に異論を唱えて距離を置き、金融政策では日銀の早期利上げを容認すると見られていただけに、「金利についてとやかく申し上げることではございません」と会見での語調は弱く、言葉に力強さはなかったにしても、まずまずの慎重な出だし。余計なこと言わなかった。自信のない領域なのかもしれない、経済、金融。いずれにしても、過去の意固地さは、見せなかった。この修正をブレと囃し立てるか、野党のヤジに過大に反応する、必要もなし。しかしながら、まだまだ、わからないところは、アジア版NATO構想なんか、ポロリと喋ってしまうところ、総裁選レース中は、本人後に認めてるように、「総裁選ではライバルとの違いを際立たせるため、主張を先鋭化させた」(読売新聞)と語っている。メディアも次回の総裁選報道をきちんと考えたほうがいい。世論調査で「自民党の支持回復」と報じるメディアもあったが、PRを流し続けたらそりゃそうなるだろう。あくまでも、党内の選挙選での宣伝臭の強い性格を、秘めたもの。
所信表明では.日米同盟を、基軸に現実的な外交を、継続していきます。の、答弁。これを、身代わりの早さとか、ブレがどうだとか、批判するほど、目くじら立てる程のことでもない。石破の、読書家としての評価も野党が持ち上げるほどに感心もしていない。石破氏自身の書いた書、読んでみての感想だけれど、首傾げざるところも、ないわけでもない。ほとんどの持論らしきものにおいては、異論はないにしても、これといった、巻きつける様な魅惑的な対局的な戦略があるわけでもなし、個々のテーマごとの、常識の線に落ち着くもの。あの、政界渡り鳥を経て、弁護士に、戻った菅野志桜里さんのお考えに従ってみたい。日米地位協定の改定、これ、石破さん、テーマにしたよね。これまでの首相、アメリカには、従順で沖縄の不公正な治外法権には向き合ってこなかった。真の意味では。ほかの大半のテーマそれ程共感するほど振り返りもしなかったが、日米地位協定の改定、ハッキリ述べたのについては、よく言ったとの思いを抱いている。菅野志桜里も、元防衛大臣経験者の石破さんへ、国の防衛安全保障に加えて、日本国民の人権.他国の人権のみならず、まずは、沖縄の人権に視点をもった表明としては、評価できる所信表明。その様な受け止め。自分の受け止めも、同じく、さらに、菅野志桜里さんの指摘に納得もしている。「石破政権にいま足りないモノとは」と聞かれて「狂気」と答えた。その心は、自民党で普通のことをやるためには狂気が必要だから「羽交い締めをふりほどき、世論のもとに全力で走っていく狂気」だと。それから、続いての弁。「政党不信というより野党不信」
今、言えること。 ――自民党総裁選と立憲代表選。ここまでをどうご覧になりますか。
◆今回、自民と立憲がそれぞれの長年の弱点を乗り越えられるかどうかという、興味深い大事な選挙だと思っています。
自民は「強い安全保障と弱い人権保障」。立憲はその逆で「弱い安全保障と強い人権保障」。でも一般的な政治に対する希望というのは「いや、国も強くしてほしいし、人への支援も強くしてほしいよね」ということだと思う。その気持ちを託す先がない。「国家も国民も大事にしてね」っていうシンプルな政治への願いを受け止める先がない。やはりそれぞれのアキレスけん、弱みをこの総裁選、代表選でどう乗り越えるのかというところが、私自身の最大の関心事です。自民のことを言うと、安全保障面は各候補者でそれほど大きな違いが出てこない。だけど小泉進次郎さんが選択的夫婦別姓を「1年以内にやる」と打ち出した。党内の岩盤右派におもねって、自民党が長年乗り越えられなかった人権保障の壁に正面突破を挑んできた。時代の求めに敏感だし、ここを越えられたら自民党の党内力学が変わると思います。
ふむふむ。以上、今週のチェック、ニュース。
後は、bsプライムニュース出ていた、佐藤優さんの石破評。彼は同じキリスト教徒として、彼の政治家としての政治信条理解からの理解、評価について述べられていた。また、創価学会を支持基盤に持つ公明党と、自公政権についての今後をも語っていた。良い変化なら、いくら批判されようが君子豹変でいいとのボードに書かれた説明解釈。これらも、なかなかの必見もの。但し、録画出来てなかったので此処では文字起こしはしない。また、改めての機会にブログ記事に。