北方領土問題で世論調査 若い世代の認知度低く(18/12/08)
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平成や令和の日本人にとっては驚愕の内容ではないだろうか。戦後の一時期、自民党から共産党まで、日本の主要政党が、アメリカやソ連から政治資金をもらっていたというのである。本書『秘密資金の戦後政党史――米露公文書に刻まれた「依存」の系譜 』(新潮選書)は、そうした戦後政治の恥部を余すところなくあぶりだす。
【特別対談】名越健郎×春名幹男:「米露公文書」で解き明かす日本外交「秘史」(中)
春名:冷戦時代、ソ連は自民党に金を出したかったんだけども、出さなかった。出せないから自民党工作をやめたということですが、やはりソ連は、カネはともかくとして、やはりイデオロギーで接近していますよね。だから共産党か社会党とかが工作の対象になる。
名越:ええ、そうですね。
春名:外務省の中のソ連シンパみたいな人にも接触したりしていました。けれどもプーチンは、逆なんです。今、彼が接近して、支援しているのはみんな、保守派のポピュリストですよ。つまりプーチンは、保守派に接近してから成功しているわけです。このことを考えると、やはりプーチンとは恐ろしい男だなと思いますね。
名越:確かに、プーチンにはイデオロギー色がなく、地政学ですね。ロシアは、欧米の選挙にはサイバー攻撃やフェイクニュースで介入しますが、日本にはしてこない。ロシアには「スプートニク」という国営宣伝サイトがあるのですが、日本語版は比較的中立で、面白い記事も多い。それは要するに、安倍政権の存続を望んでいるからです。
でも2020東京五輪はわからないですよ。今後4年間、ロシアはドーピング違反で国としてオリンピックから排除される。(略)