米紙が新型コロナ対策で”和歌山モデル”を絶賛
Text by Simon Denyer and Akiko Kashiwagi
日本の和歌山県の新型コロナウイルス対策に、米紙「ワシントン・ポスト」が注目。政府の対応を待たず、知事の強力なリーダーシップの下で迅速な検査と感染ルートの追跡を徹底した結果、封じ込めに成功したと称えている。
一つの自治体が中央政府の方針を破り、独自の検査基準を採用して果敢な封じ込めに動いた結果、この世界的なパンデミックとの闘いに勝利した。と、そのような表現。
どう受け取るべきか。
あたかも、中央に背いたというところを強調されているには、多少の違和感の残るところ。
県民の一人としては、比較的お役所を信用している風土はあるでしょうが、TV画面から、知事の真剣な表情だけは読み取れていた。
ガイドラインに沿いながら知事は、より実態に即した「独自のアプローチ」を取るとした、という風に発言したと理解している。
国内の民放番組はおしなべて、この動きをあたかも、背いたというふうな表現で、いかにも強調したいのか、しすぎるきらいが感じられてならなかった。
まあ、それまでの海外のどの報道も、それまでのクルーズ船の日本の対応も含め、厳しい辛辣なものが続いていただけに、ここにきての海外報道に合わせたかのような
少数とはいえ、まともなことを、正確に報道するところも現れてきたんだなという印象をやっと。
あの当時は、まだ感染拡大初期の段階で、何を信じるべきか、判断が難しい時だったのに次々と
強いリーダーシップを発揮していた、仁坂知事に、とりあえずの深謝の気持を。
いまだ、安心はでき得ない、長い新型コロナウィルスとの闘いは続いていきますが、一人一人の気持の結集がより、早めの終息をもたらすんだという気持ちを大事に。
今は、それまでの印象場面、を切り取るように、
画像だけは、備忘録のつもりで、残しておこうかなと。