幼い頃に生き別れた4人の異父兄がいた。だが「地上の楽園」を信じて北朝鮮に渡った兄たちは、あろうことか「強制収容所」に入れられ、塗炭の苦しみを味わっていた。祖国に裏切られた母は、怒りと哀しみを胸に、息子たちを救うべく奔走する。しかし、兄たちは次々と息絶え、ついに母も力尽きた……。母が死の間際まで抱き続けた思いと、海峡に横たわる人々の数奇な運命を綴る、2006年「小学館ノンフィクション大賞」優秀賞受賞作。
著者は 歌姫でもあり、幾多の苦難を乗り越えて、身一つでオペラ歌手への道を歩んだ彼女は オペラの舞台に立つ。
日本の皇族から朝鮮王朝に嫁いだ李方子妃(1901~89年)の激動の人生を創作オペラに。
在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が、実体験を元に描いた感動ドラマ。70年代、帰国事業により北朝鮮へ渡った兄が、病気治療のために3ヵ月だけ帰国を許されたのだが、、。
生まれた時から自由に生きてきた妹、兄を送った両親との束の間の再会。 兄が帰って来た。父が楽園と信じたあの国から。病気治療のために3ヶ月間だけ許された帰国には見知らぬ男が監視役として同行していた。微妙な空気に包まれる25年ぶりの家族団欒。奇跡的な再会を喜ぶかつての級友たち。一方、治療のための検査結果は芳しくなく、3ヶ月では責任を持って治療できないと告げられてしまう。必死で解決策を探す家族だったが、そんな矢先、本国から「明日 帰国するように」との電話が来るのであった…。