大衆の病理を説いた社会学者のオルテガの言説をたまにはひもといてみます。
彼の著作で、有名なところでは、「大衆の反逆」
このタイトルみて、考え違いを起こしてもらってもこまるのですが、もし、よい大衆が悪い権力を倒すというようなイメージでとらえられたのなら、それは大間違いです。
真意は愚かなる大衆の充満が慢心することの恐ろしさを警告している書だからです。
現代、読んでも今を皮肉ってるふうな感覚にさせられるところもあります。
先人の尊いところを、見失うさまを難破船にたとえて、
ただ漂う大衆にならないようにと、諭されているのが、読み進むうちにわかってきます。
他のおススメの書も含めて。
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