トトヤンの家庭菜園

小旅行、読書、TV番組感想、政治への関心、家庭菜園のブログです。(和歌山県)

葉真中 顕(はまなか・ あき)

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父の失踪。弟は事故死。
 社会の隙間に落ちていく人々。。
 鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。退職に追い込まれ、気が付けば頼るものは何もない無縁状態。
 孤独死の謎。
 平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ凶悪な犯罪に手を染めていく。ローンを払うために。
 無縁社会ブラック企業貧困ビジネスが描かれていく。
 普通に生きてきたつもり。
そういう女性を作者は主人公にすえている。
 破滅への行程。生き地獄を描いていく。

 内容からいって絶句、絶叫するほかないかのような、タイトルではありますが、
 今日的テーマが大上段に振りかざされることなく
、自然と、ストーリーにひきこまれるようにして、
 考えさせてくれます。

 前作『ロスト・ケア』よりは読ませてくれます。