トトヤンの家庭菜園

小旅行、読書、TV番組感想、政治への関心、家庭菜園のブログです。(和歌山県)

伊藤博文・サンフランシスコ

サンフランシスコでの歓迎行事では知事、市長ほか300人超の観衆を前に、堂々と英語でスピーチを行なった伊藤博文

 (わが国旗にある赤いマルは、もはや帝国を封ずる封蝋のように見えることなく、いままさに洋上に昇らんとする太陽を象徴し、わが日本が欧米文明の中原に向けて躍進する印であります)

 後に「日の丸演説」と評されるこのスピーチは万雷の拍手を受け鳴り止むことがなかったという。


新生日本の誕生を見事に世界に印象付けた
そのスピーチがされた日が明治四年(1871年)12月14日。

 

最近の大阪市とサンフランシスコでの一連のニュースもあり。

そのような歴史上の出来事のあったことをあらためて記してみました。

 

それと、伊藤博文に関しての誤解が多い中で、好著と呼ばれるものを。


伊藤之雄氏伝記「伊藤博文」(講談社
瀧井一博氏の「伊藤博文」(中公新書

あ・お・い・く・ま

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死は前よりもきたらずかねてうしろに迫れり

そういった「死」の表現を
身近に心筋梗塞とかの症例で亡くなったという話を聞くにつけ、あらためて、読み直してみることも。

たしか吉田兼好のはず。

 「死は前よりもきたらず」


  つまり、死は、前方から徐々に近づいてくるのではなく、

 「かねてうしろに迫れり」と。

 つまり、 背後からぽんと肩をたたかれ、不意に訪れるものだというわけである。


あらためて、読み直してみることも。


ピンピン、ころりは理想とするが、

 


逝くときはさっと、逝きたいもの。


しかし、そうはいっても、死にたいようには簡単には死なせてはくれない。

 


そして、死ぬにしても
楽しい思いをできるだけ、できるだけ味わって死にたいという気持ちも正直なところ。

そして、より楽しい、思いったって、ひとそれぞれに。

その願いが完結して終われるものでもないことを。


ちっぽけな、楽しみでよければ、そんなに苦労というか、苦闘もすることはないだろうし、


より、深く、より楽しい思いをと、求めていけば、それなりの覚悟と苦闘はつきものなのかもしれない。

まあ、それは理のあるところで、今までに多忙にして触れることも少なくしていた、古典からも、

自身の抱いていた感覚と合致するような、もって、瞑すべしというか、天命として受け入れるしかなかろうというところに

落ち着いていく。早合点の人はこれを諦めの護符のように。

そうではなくて、一皮むけるような挑戦があってということ。人と人、社会との係わりの中でというところが、やはり、観心なところかと。

仏のいうところの、世間と出世間と、それから、また世間と。娑婆即寂光。

ものまねで、お笑い界のコロッケが紹介していた、家訓、思い出しています。今やお笑い界のエンタテイナー。

常に前を向いてこられたのはこの母の教えがあったからと。と明かされていた言葉。


「あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるな」頭の文字をとって「あおいくま」――と覚えてきたんだとか。

究極のところ、笑いを絶やさず、常に前を向いていれば、、悔いはなく。

という、これに尽きるのではと。

名古屋の魅力・徳川宗春

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友人のさそいと案内で、名古屋めし名物、矢場とん本店の鉄板焼きとんかつ定食を。

以前に和歌山から訪ねる。

肉質といい、味噌カツソース味も絶品でした。それから大須・万松寺商店街を歩く。
商店街の最終は「宗春爛漫」というからくり人形があるところにぶらりとたどり着くといった按配。
11時、13時、15時、17時と上演時間が示されていて、ちょうどタイミングよく始まる前。上演は6分間ぐらいのものでしたが、
なかなかの歴史、いいものに出会えたという感じでした。

 


そのこともあって、その後もTVでの歴史番組あるたびに、宗春への関心も自然とむいていました。

名古屋のファンです。名古屋というか、中部地方全域の。
宗春とは尾張七藩主の徳川宗春のことで、当時のほとんどの大名や旗本が幕閣が主導する倹約・緊縮財政に追従していた中、
ただ一人、幕閣の政策と反対の政策、積極経済政策をとった大名。当時は享保の改革という倹約・緊縮財政で徹底した管理体制が敷かれ、祭礼式典の簡素化や花街や芝居などの規制をし、
庶民の生活よりも幕藩体制財政再建や立て直しを最優先にした結果、日本各地で飢饉と重税による一揆が続発していた。
宗春はそれら将軍吉宗の倹約令を無視し、芸能・消費を奨励し、江戸や大坂から芸人、商人を集め、芝居小屋や飲食店を建ち並べ、
将軍からのお咎めも受けるが、宗春は自分の政治理念のもとに庶民の側に立った政治を続け、名古屋の街を一気に発展させることを考え続けた。
後にそれがこの大須の発展の元になっているのでしょう。


天下の名君と名高い徳川8代将軍吉宗に抗い続け、遂に逆賊扱いされた尾張中納言宗春の物語。それが主流でしょうが、
どちらが経済的政策として効率がいいか。自分は宗春は再評価たるべき人間であると考えます。まさに「名君」
幕府のみを考え「天下」一律の倹約政策しかとれない吉宗に対して、しかもそのなかにあって、地域密着型の積極財政政策をとれた宗春に軍配をあげたい。


タモリのNHKの番組、ブラタモリ。ロケの予定に入れて欲しいのは、

岐阜まで行ってますから、続いて、期待したいのは、名古屋、大須商店街あたり。

希望します。

全国の中では一番元気なところがこのエリアのような気がしています。

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芳村真理・三島由紀夫

 

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爆報フライデー見て、ついつい最後まで。

芳村真理さんが82歳なんて信じられぐらいに、お若いお姿で。

夜のヒットスタジオ』思い出します。司会役。
パーティーで度々顔を合わせ、よく三島からUFO探しに誘われたと明かされていましたよね。

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三島作品、でUFO登場してくる作品『美しい星』思い出してしまいます。

あと思いだすこと列記。

昭和45年11月25日

楯の会


森田必勝

ボディビル

小説「皇帝のいない八月」小林久三
小説『美しい星』三島由紀夫

短編小説「花ざかりの森」

市ヶ谷


明治記念館

猪瀬直樹著「ペルソナ 三島由紀夫伝」

 あとは、あんまり、あの忌まわしい事件は思い出したくはないのですが、追記として、記憶に残る事件との関連本を。

徳岡孝夫


『五衰の人―三島由紀夫私記―』

 

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毎日の記者だった人で、そのような事件が起こるとも知らず、

三島と会話をその日に交わしていたという。

クーデター騒ぎは失敗。


頭上を旋回する警察のヘリコプターの音


ようやく聞きとれた言葉に対しては、隊員たちは野次をとばして反発。楯の会とは、左翼勢力に対抗するため、三島の主導で学生を中心に

事件


おまえら、聞け。静かにせい。静かにせい。話を聞け。男一匹が命をかけて諸君に訴えているんだぞ。いいか。それがだ、今、日本人がだ、ここでもって立ち上がらねば、自衛隊が立ち上がらなきゃ、憲法改正ってものはないんだよ。諸君は永久にだね、ただアメリカの軍隊になってしまうんだぞ。(中略)
おれは4年待ったんだ。自衛隊が立ち上がる日を。……4年待ったんだ、……最後の30分に……待っているんだよ。諸君は武士だろう。武士ならば自分を否定する憲法をどうして守るんだ。どうして自分を否定する憲法のために、自分らを否定する憲法にぺこぺこするんだ。これがある限り、諸君たちは永久に救われんのだぞ。

三島由紀夫割腹自決

檄文は内容から見れば

今日的なテーマをすでにこの時。

憲法

この国を守る

自衛隊憲法解釈にさらされているという危惧

 

 

 

特に昨今の安倍内閣の安保法案をめぐっての議論。三島が生きていたら、、、、。とオーバーラップしてくるくだり。

安倍内閣の安保法案をめぐって異を唱える多くの憲法学者は「立憲主義を破壊する」と非難の声。
日本国憲法では、「交戦権」を否定し、「戦力」の不保持を明記している。
したがって、それを盾に解釈次第では、日本国憲法において立憲主義を貫徹しようとすれば、自衛隊違憲だと主張せざるを得ないという主張が一方にある。
だが、彼らは立憲主義に反するから「自衛隊を廃止せよ」とは主張しない。
 とくに野党は「集団的自衛権」の問題に限って、「立憲主義が破壊される」と叫んでいる。このおかしさ。自衛隊の存在をあいまいにしたままで
いざという時は行かなきゃならんのだ。
 彼ら野党の説く立憲主義とは、本来の立憲主義なのだろうか。
自衛隊の側からいえば存在をあいまいにされたままで、

 

三島からすれば、君らは憲法にぺこぺこと
縛られたいのか。「戦争法案」とレッテルを貼り、冷静な議論を拒否する輩を横目に
立ち上がるものはないのか。と。

自衛隊員を前に。乗り込んで。


檄文の主張する思想からは、こういうふうに解釈、受け取るのが順当なところかと推察します。彼のいうアメリカは当時学生運動家のいうアメリカ追随批判でもなく、国粋的な復古主義から来るところのもの。

三島に共鳴した楯の会というのは約100人で結成された民兵組織であった。

今では、理解されても、このような過激な行動に同調する人はいないだろう。

沢山な戯曲もものにした三島。

しかし、自らその役者、演者として演じられるかというと別もののような気がしている。

事件の顛末があの怜悧な三島のことだからわかってもいただろう。

そういう点でいえば、

かれの、美学を優先したとしか思えない。

ヒロイズム。

三島の不道徳講座という本も過去に

読んだこともあるが、いたって常識人。

戯曲家、名俳優ならず。

彼はそのヒロイズムに

生真面目すぎたのではないのか。

番組で知ったその後の三島の妻・瑤子夫人の波乱の人生

世間を騒がせた夫の死。

残された二人の子供育てて

 どちらかというと三島より三島夫人の

その気丈さに感服しました。

 

清掃ボランティアのあとはゆっくりと


(秋の)清掃ボランティア活動。

それぞれが用意してきた軍手とカマを取り出して、河川敷の草刈を。

お互いが、顔なじみである場合も、ない場合もありますが、

黙々と草を刈って、ゴミ袋に収集していく作業。


共同で成し得た清掃活動の成果を互いが気持ちよく実感して

お互いが元気であることを確かめるようにして

散会。

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帰宅後は着替えした後の、

ボージョレ。ワインとチーズを。口にはこびながら、

 

 

 

膝の痛さなんかは後になってくるんだろうなぁと。

 

らーめんマップ

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遠出する時にレンターカーを。

レンタカー会社のフロアにあった地元の紹介記事。

その一つがらーめんマップ。ご自由にお取りくださいというパンフ類。

案外知らなかった地元のお店の多いこと。

目的はそれではありませんが、

 

らーめん食べ歩きも、家族の楽しみのひとつではあり、すこしずつ埋めていこうと。カメラに。

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2017衆議院選・結果感想

与党支持の傾向を嘆くマスコミもありますが、
そういう意味でいえばイデオロギーに関係なく、リアリズムの観点からして、現在日本のおかれている状況に関して実効性ある対処の一つを投票という形でしめしたと、

そう受け取ってもいる今回の投票行動
日本の若者が右傾化しているという分析もありますが、マスコミからの汚染の度合いが低いということの反映なんだろうと受け取っているぐらいのことで。

彼らは一方的なメディアの情報だけでなく、双方向のネット世代に生きている。

結果においては順当なところという印象。与党の勝利。

 


それにしても野党に目を転じれば立憲民主の健闘は以外だなあと。
マスコミは「希望」を侮り、「立憲」を持ち上げるけれど。

すでに民進時代には一連の安全保障論議しかり、テロ準備罪法案審議しかり、すでに真面目な審議は捻じ曲げられ法案の中身より、政権打倒がスローガンのように謳いあげられてきている面々だ。

かつての民進党の良質だった部分それを共産党がシロアリのように食い荒らし、経済財政や安全保障で政策の幅を失ってくれると、強引にやりたい政策をかえって通しやすくなるという側面が政権党にあった。

良質な反対政党が変質していってくれることで。


安倍首相はそれを織り込み済みといった感じなのだろうか。

いつの世になっても、支持の得られないという一定の層はあり続ける。

総じて、終局は国民の良識にゆだねる他ないっていうやつ。


そういう意味ではいまは立憲民主の立ち位置が脚光あびてるようだけれど、野党連携で大同団結の陰でそういう役割は果たされてきていたし、第二共産党とはいわないまでも、同様の。

看板を新たにした立憲民主の今後はどうなんだろう。「立憲主義を冒涜するものだ」とか等々の言辞の一人歩きもその程度に治まるならと見ているのだろうか。

そういう意味ではあえて大胆に言えば、安倍首相など自民党右派と共産党は利害が一致しているようにも感じることも、もちろん両者の間にコミュニケーションはないが、お互いに必要としているのかもと。


安倍首相にとっては、スローガン政党より、中道保守のような政権担当経験があり、現実的な議論ができる政党のほうがかえって面倒な存在だろうなと。


そういう政党、例えば、中道政党がそういう立ち位置で野党化するほうが手ごわくなる。

あくまでも、自民党離党後の小池さんの「希望」の大砲だけは避けられ、

安倍首相にとっては、今は一勝負はついたというところでしょうか。

 

まあ、共産、ほくろみたいなもんで、あっても、なかってもいい。
大勢に影響もなし。 

ただ、リアリストの政治家が


決心したことを後になって誰かのせいにし、前へ進まず後悔ばかりする

そのような人間に国を任せてはいけません。


自分の決心を失敗したら他人のせいにする政治家たちがいっぱいいることを見せてくれました。

失敗しましたが、あの人、評価しています。


潔さをみるのか、なさけなさをみせてくれるのか。


周りの議員は自分達も同意したのに執行部だけの責任にして非難する、前原さんの行動したことによって、その責任の取らなさ加減、旧民進党の体質が露呈されたこと、明らかになったことはいいこと。

わかっている人は、輪をかけたようにいってくれるけど。

 

 

安倍首相側の視点でみれば、


敵は立憲民主、共産なんかではなく。

本当に強敵になるかもしれなかった、小池百合子さんの動き。

 

元々の保守支持基盤に手を突っ込んでこられた日には、安倍さんにとっても手強かった最初の展開。

ところが、野党がうまいぐあいに自爆してくれましたって感じですよね。

前原からんでくれたおかげで。

安倍さん、心中あかせば、今回の選挙展開で、MVP賞「前原」って、賞を贈りたいぐらいなんじゃないかなあと。