自分の印象としても、野党による内閣追及というのはいいとして、ショーアップに加担して尻馬に乗ってしまったメディアだったという印象はぬぐえないかなあと。政治も政治だけれど、メディアもメディア。メディアの負けだなと。
閉会中審査で印象に残る発言集としては
「今回のメディアの様子を含めて、社会の様子を、どのようにお考えか」
国会で質問者に対して答えた加戸氏の言葉。
「私も霞が関で30数年生活し、私の知る限り今まで、メディア批判をして勝った官僚、政治家は誰一人いないだろうと思っているし、ここで何を申し上げてもせんないことかなと感じている」
「本質の議論がされないまま、こんな形で獣医学部がおもちゃになっていることを甚だ残念に思う」とも述べられていたこと。
閉会中審査でさらに印象に残る表現。
イタリア旅行に出かけ、帰国後に知人から「いや、日本では報道しない自由ってのが騒がれてるよ」と言われたエピソードを披露。
「私は役人時代から慣れっこで、まあ当然そうだろうなと思いながら...。ただ、報道しない自由があることに関しても有力な手段、印象操作も有力な手段。そのことはマスコミ自体が謙虚に受け止めていただくしかない」
それでもこの2回目の閉会中審査での加戸氏の皮肉は最高でした。喝采。
報道しない自由という言葉にも二重の意味で感嘆しました。
真実を真正面から訴えてきたことが、それを編集につかわれないというもどかしさ。
真実が伝わらない。切り取られた報道と、発言はしたけれど、つなげ様次第で、意図せざる編集もあり。「印象操作までして」そこまで安倍さんを落とし入れたいのかという取材者側の歪な魂胆をみてしまう。
メディアの中も人それぞれっていうんでしょうか。
まともでない、曲解、その中でも、最後の土壇場で、意図せざる編集は報道されなかったことは、救われる思い。そういう体験までも吐露されてた部分。
本当の意味で矜持をもっているメディアの方もいるんだという発言、報道しないもう一つの取り上げないという別の意味での報道しない自由のほうにもかぶりますよね。
まいりました。
それから
特区についての会見で特区ワーキンググループ座長の八田氏の発言も皮肉たっぷりでしたよね。
「それを、なにかあったように勘繰るのは、よっぽど、昔の利権構造の恩恵をうけてきたものでなければ浮かばない発想でしょうね。」国会での参考人発言、捨て台詞のように。どこも記事にしていないけど、あれって練習を重ねたアドリブ?だったのかどうなの。
「獣医師の偏在などの課題があり、民主党政権時代も含め長年の懸案だった。WGでの議論については、政策判断と決定プロセスは正当で、何らかの意向でゆがめられた事実はない」とだけの記事にしかなってません。
最後に改めて、加戸氏の発言
つけ加えておきます。
「都合のいいことはカットされて、私の申し上げたいことを取り上げて頂いたメディアは極めて少なかったことは残念」