トトヤンの家庭菜園

小旅行、読書、TV番組感想、政治への関心、家庭菜園のブログです。(和歌山県)

おろかなるひとり言

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休日のちょったした軽い山歩き。

 

 吉田拓郎の歌のフレーズ思い出す。おろかなるひとり言。


 丘をのぼって下界をみると 小さな世界がそこにある

 

そして、二番目の歌詞は小さな自分がそこにある。というヤツなんだけれど、

なつかしく思い浮かべてみた今日のお昼の風景です。

スイセンの花に出逢いました。

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アベノミクス批判は当たらない。トランプさん、わざと?

TV番組、新・映像の世紀_第2集 「グレートファミリー 新たな~」で、紹介されたケインズ の言葉を印象に残しています。
「今、我々がそのただ中にいるグローバルで、かつ個人主義的な資本主義は、成功ではなかった。それは、知的でなく、美しくなく、公正でもなく、道徳的でもなく、そして、善ももたらさなかった。だが、それ以外に何があるのか_と思うとき、非常に困惑する」


記録映像の数々はヘレン・ケラーがロックフェラーを批判しているところから始まります。格差が広がっており、デモが頻発していました。

9000人の労働者がストライキを起こし、スタンダード石油は鎮圧部隊を動員し、その際、死者を出します。
「ロックフェラーは資本主義のバケモノだ。慈善事業の裏で、無力な人たちが、殺されるのを許しているのです」

しかし、ロック・フェラーは意に介すことはありません、戦車、飛行機などの兵器や車も石油で動いていました。もはや、ロックフェラーの石油なしには世界は動かなくなっていました。
「どれほど、非難されようとも、我々は世界に伝道を行ったのだ。これは間違いようのない事実だ。富を気づく才能は神からの贈り物だと思う。こうした能力を最大限に伸ばし、人類の幸福に役立てよと神が与えて下さったのだ」ロック・フェラーも主張します。
景気の過熱感を懸念するフーヴァー大統領
「現時点では、わが国の経済がコントロール不能に陥っていると示唆する要素は何もありません。我々は、世界で最強の富と確固たる未来を持っています」モルガン商会
その5日後のこと、


「リディア。ウォール街で株価が暴落した。新聞で読んだだろう。史上最大の値下げだ。今日は一日中、経済のことだけ考えさせられて、うんざりした気持ちでいる」ケインズからリディアへの手紙より(ケインズは、当時有名なバレエダンサーと結婚していました。)
GMや、USスチールなど、有力株が軒並み半分にまで暴落。一週間で数百億ドルが消え去りました。借金をして、株券を買っていた人たちは、返済を迫られ、次々に破産していきます。

石油王ロックフェラーは、絶望する人々に向けてメッセージを発します。
「長い人生には、大恐慌や繁栄が波のように繰り返しやってくるものだ。神と人間性を信じ、勇気を持って進もうではないか」

その後、金融王J・P・モルガン・ジュニアは、議会の聴聞会に召喚。
過剰な投機熱をあおり、自分は資金をいち早く引き上げ、被害を免れたことや、脱税が追及されていきます。

 


サブプライムローン崩壊からの再生に向けての世界経済の流れ。
二重写しのようにバブルの繰り返しを見させてくれてもいるかのような番組でした。
日本経済もアベノミクスでどこまで再生を図れるのか。見定めていきたい。


野党はアベノミクスに反対するが、全否定しまってよいものだろうか。成功している面を見ようとせず、それはないだろう。

経済指標が確実な改善を遂げてきた点に分析のメスを入れて解釈していくことも望みたいもの。


いよいよ、与野党の論戦が始まるんだろうが、アベノミクスに不満な点もあるけど、どこの野党もまともな代案が出てこないなら、これじゃ、野党は勝てないだろうなあ。

これからあわてて代案を作るようでは遅すぎるぜ。野党があまりに情けないから安倍政権を支持するほかない。
よくある「消去法で考えると安倍政権しかない」というやつ。


なぜ野党の話は無責任で魅力が感じられないのか。安保法制論議で、深める議論もできただろうに戦争法などとのレッテル張りには、ちょっと呆れてしまったこともその大きな一因かも。
そっちのほうは心配していなくて、肝心なのは経済の方だとおもうんだけれど、経済学をかじった人間としては欲する政策に比較的近いのが安倍政権であるちゅうだけのこと。

数値的に見る限り、経済の改善は非常に単純に言えば、これは金融緩和の効果が効いているからで、緩和で増加したおカネをどのような流通経路を通して市場に循環させるかは異論あるが、とにかくおカネを増やして循環通貨量を増やせば、市場における財の交換量が増える。
この金融緩和はFRBサブプライムローン崩壊の直後から始めていることでもあり、米国の景気回復という形で推移してきている。

ところが、金融緩和をするなという政党があるんだなあ。しかも、金融緩和をせずに市場に循環する通貨を増やす方法は提案していない。
とにかく金融緩和は止めろという。止めた場合の代案もなし。これでは話にならない。

アベノミクスの方向を否定せず、アベノミクスの上を行く態度が必要なだけの話。

アベノミクスに反対する必要などない。足らざるところを指摘し、アベノミクスの上を行けばよいはず。

アベノミクスの欠点を補う方法をビシッと提案すりゃいいのに。

第一の矢はマネタリズム、第二の矢はケインズ経済学、第三の矢は新自由主義経済学。その点アベノミクスの各政策は、基本的にはマクロ経済理論に裏打ちされているから一応、好感できるんだなあ。
対抗する野党から聞こえてくる経済政策ってある?。
経済政策っていえるかどうかだけれど、聞くのは、めいめい、議員の言っていることはマチマチの枝葉の政策。
しかも理論に基づかない政策となると、都合に合わせて勝手に解釈が変わる可能性が高いため信用できないなあと受け取らざるをえないんだなあ。
(期待していないというのが本音のところですが)野党共闘というなら、そういうもの聞いてみたいんだけれど。
既存の経済学体系に基づかない方法であったとしても、何らかの形でマクロ経済的に説明ができるはずでもあるからネ。

コーヒーメーカー

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ながらく調子よく使っていたのが、突然液漏れの故障。大事に喜んで使っていたのに、こりゃ大変、修理に出さなきゃ。
 壊れたのはプレゼントされたコーヒーメーカー。親へのサプライズのつもりもあったろう、社会人になった息子からの感謝の気持ちの込められた品なのだ。
 。贈り物の包み紙で、販売店がわかる。問い合わせしてみたところ、直させてもらいますと引き取りに。メーカーから三日後に直って届いたのだった。保証書、大事ですよね。3点ばかり交換された明細とともに。修理費、無料。いただきませんと、全面サービス。こりゃ助かる。
 顧客満足デロンギ・ジャパンさん。ありがとう。
 

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拝啓、小野田少尉殿

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終戦から27年もたって、まだ戦い続けている日本兵がいたことを覚えているだろうか。小野田さんが24歳の日本人青年と遭遇し、生還するのはその撃ち合いがあってから1年半後の昭和49年(1974年)3月のことである。小野田少尉は何故、鈴木青年に心を開いたのだろうか。遭遇してしまったときの青年の天真爛漫な「いや、単なる旅行者です」と身の上を述べる一言の落差がかえってよかったのか。しかし言葉どおり受け取るほどまさか、あのようなジャングルで。街中で何となくすれ違ったという状況ではないのだ。疑念を払拭させていったのはもっと、もっと、対峙した瞬間に表れた鈴木青年の表情のなかにあるなにかだったのだろうと。⇒

 


りんくうタウン、休日の待ち合わせの時間、早目に購入して読み終えた一冊(大放浪、小野田少尉発見の旅・朝日文庫)から。
(備考)1972(昭和47)年10月20日。「フィリピン・ルバング島で19日朝、警官が元日本兵らしい二人を発見、撃ち合いになり、一人を射殺、他の一人は負傷して山中に逃げた。東京・八王子出身の小塚金七元一等兵と和歌山出身の小野田寛郎元少尉らしい」(厚生省援護局)。
 「君はだれの命令を受けて来たのか」と詰問する小野田少尉
 「いや、単なる旅行者です」。

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続けて著作から~
(出会って間もないが、僕は小野田さんという人が好きになっていた。その人に迷惑をかけるようなことはしたくない。とにかく終始、小野田さんは沈黙していた。僕も押し黙った。やがて小野田さんが、「キミはなんという名前なのか」と。そういえばまだ名前を名乗っていなかったことに気付く。話題を変えたことで、重苦しい空気がホッとゆるんだ。(中略)闇の中でも、小野田さんの顔がギョッとしてこちらに向いたのが、ハッキリとわかった。僕はそれから、日中復交のイキサツ、日本はどうして台湾と断交せねばならなかったのかという疑問をくわしく述べた。「僕としては、中国ともう一度断交しろなどというつもりはない。しかし、台湾とも国交を回復しろ、そういう気持ちなんです」小野田さんは黙って聞いている。話をしながらも、いま僕のやろうとしたことは、(中略)じつをいうと、小野田さんあんたを政治的に使うつもりでいたことを。そして、小野田さんがギョッとして振り向いた瞬間に、僕は自分の先の考えを撤回していたような気がした。卑怯なまねはできない。・・・・)

読んでみて、すこし上の世代とはいえ年齢ではそう変わらないそういう青年がいたんだということに改めて考えさせられたのだ。発見救出を単なる、物好きの成れの果て、偶然さという風に捉える人もあるかもしれない。しかし、こうも考えられはしまいか。小野田少尉からみて、天真爛漫の青年のどうしようもない安心感。これにまいったのではないのかと。青年の問いかけは小野田個人にしているのではないことを。小野田個人へというよりは日本軍人にだ。朴訥とはいえ、青年から発するのはあくまでも日本軍人の対面までを慮って、出てき易いように精一杯の知恵を搾り出そうとしているかのような、考え抜かれた一言一言なのだ。戦争を想像したってわからない、でも大変なイクサを乗り越えて、とにかく生き延びてこられた方なんだという、ある意味先輩に対する謙譲の美徳が端々に。そういう精神の持ち主でもあったからこそ少尉は心をひらいたのではあるまいか。一年数ヶ月前の救出劇のアクシデントというが、戦友小塚一等兵の死は、小野田少尉にとってはまだ、戦争は終わってやいなかったのだから。冒険家=天真爛漫な自由人・そのようにくくられがちなところのあるなかで、たしかに読んでみると自由奔放な旅行記でもあるので多少、辟易してしまう部分もあるのだが、やはり旅行記の愁眉は小野田少尉と遭遇を果たした彼のたぐい稀な飾らない気質と人懐こさが伺えるところだった。「僕は小野田寛朗さんに発見された青年です。」と自虐的ジョークを発している姿も浮かぶ。平成の青年、比して鈴木青年と同年代のおかれている状況はどうだろう。昨今の川柳が時代を多少反映しているとみるなら、このような雰囲気、自分も思わずわらったりしてしまったがよくひねられているなあと感ずるものを列記してみただけでもこのような川柳が。(組織力 なでしこ並の 妻娘)(KARAブーム おれの財布も からブーム)等々
これはまだ微笑ましいのだが。(エコ給与 ハイブリッドな 仕事量。)(「内定です」 返った言葉が 「マジッスカ!」)とくると笑ってばかりもいられない。政治も成長戦略がなければ、経済が縮小均衡、均衡ならまだいいが、泥をかぶらないという風潮も蔓延してくれば、お互いが責任を取らされないようにと、仕事もあんまりしないのに社内遊泳術だけは敏感に。チマチマとした社会。お互いがギスギスの社会になってゆけば若者も浮かばれまい。天真爛漫にはいかなくとも、例えば同じ自虐的トーンにしても心の底から笑える、そういった、少しでもそういう兆しを見つけていきたいものだとも。ちなみに小野田少尉を見つけた発見者の鈴木青年はその後も破天荒な冒険家として雪男を探しに行くと出かけ1987年雪山ダウダギリで遭難され、帰らぬ人に(38歳)。関連キーワード/『小野田寛郎の終わらない戦い』戸井十月/たった一人の30年戦争・小野田寛郎著。関連動画_小野田寛郎/1_8 youtube 

 

【検索】小野田寛郎/1_8 youtube  

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再会・なんとなく面影をそれぞれに

なかなか、いいもんです。このような集い。

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おじさん、おばさんになっていますけれど、小学校卒業以来の再会でした。

幹事さんに感謝。

プライバシーもありますので、人物画像は少々ひかえます。

 

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古本物色リスト

宮家邦彦・佐藤優の評論を主に、安く手に入ればと。

 

 

●『佐藤優の沖縄評論』(光文社知恵の森文庫))
●『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)
   ※第59回毎日出版文化賞特別賞
●『自壊する帝国』(新潮社)
 ※第5回新潮ドキュメント賞および第38回大宅壮一ノンフィクション賞
●『日米開戦の真実 大川周明著「米英東亜侵略史」を読み解く』(小学館)
●『獄中記』(岩波書店)
●『国家と神とマルクス自由主義保守主義者」かく語りき』(太陽企画出版)
●『国家論 日本社会をどう強化するか』(NHKブックス)
●『神学部とは何か 非キリスト教徒にとっての神学入門』(新教出版社)
●『沖縄・久米島から日本国家を読み解く』(小学館
●『はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲』(NHK出版新書)
●『はじめての宗教論 左巻 ナショナリズムと神学』(NHK出版新書)
●『日本国家の神髄 禁書「国体の本義」を読み解く』(扶桑社)
●『この国を壊す者へ』(徳間書店
●『外務省に告ぐ』(新潮社)
●『国家の「罪と罰」』(小学館
●『人間の叡智』(文春新書)
●『国境のインテリジェンス』(徳間書店
●『地球時代の哲学 池田・トインビー対談を読み解く』(潮出版社
●『宗教改革の物語 近代、民族、国家の起源』(KADOKAWA)
●『創価学会と平和主義』(朝日新書、2014)
●『神学の思考 キリスト教とは何か』(平凡社、2015)
●『危機を克服する教養』(角川書店、2015)
●『希望の資本論』(朝日新聞出版、2015)/共著:池上彰
●『同志社大学神学部 私はいかに学び、考え、議論したか』(光文社新書、2015)
● 『「池田大作 大学講演」を読み解く 世界宗教の条件』(潮出版社、2015)
●『資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ』(NHK出版新書、2016)
●『使える地政学 日本の大問題を読み解く』(朝日新聞出版、2016)
●『資本論の核心 純粋な資本主義を考える』(角川新書、2016)
●『現代に生きる信仰告白 改革派教会の伝統と神学』(キリスト新聞社、2016)
●『君たちが知っておくべきこと 未来のエリートとの対話』(新潮社、2016))
●『インテリジェンス―武器なき戦争』(幻冬舎新書、2006)/共著:手嶋龍一
●『ロシア闇と魂の国家』( 文春新書、2008)/対談:亀山郁夫
●『知の超人対談 岡本行夫佐藤優の「世界を斬る」』(産経新聞出版、2009)/ 共著:岡本行夫
● 『徹底討論沖縄の未来』(芙蓉書房出版、2010)/共著:大田昌秀、沖縄大学地域研究所・編
●『聖書を読む』(文藝春秋、2013)/共著:中村うさぎ
●『賢者の戦略』(新潮新書、2014)/共著:手嶋龍一
●『反知性主義ファシズム』(金曜日、2015)/共著:斎藤環
●『崩れゆく世界 生き延びる知恵』(キャップス、2015)/共著:副島隆
●『国家のエゴ』(朝日新書、2015)/共著:姜尚中
●『政治って何だ!? - いまこそ、マックス・ウェーバー『職業としての政治』に学ぶ-』(ワニブックスPLUS新書、2015)/共著:石川知裕
●『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』(文春新書、2015)/共著:池上彰
●『創価学会を語る』(第三文明社、2015)/共著:松岡幹夫
●『小学校社会科の教科書で、政治の知識をいっきに身につける』(東洋経済新報、2015)/共著:井戸まさえ
● 『竹中先生、これからの「世界経済」について本音を話していいですか』(ワニブックス、2016)/共著:竹中平蔵
●『世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方』(PHP新書、2016)/共著:宮家邦彦
●『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』(東洋経済新報社、2016)/共著:山岸良二
●『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』(東洋経済新報社、2016)/共著:山岸良二
●『21世紀の戦争論 昭和史から考える』(文春新書、2016)/共著:半藤一利
●『世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方』(PHP新書、2016)/共著:宮家邦彦
●『新・リーダー論 ~大格差時代のインテリジェンス~』(文春新書、2016)/共著:池上彰
● 『いま、公明党が考えていること』(潮新書、2016)/共著:山口那津男
● 『トランプは世界をどう変えるか?』(朝日新書、2016.12.26)/共著:エマニュエル・トッド
●『右肩下がりの君たちへ』(ぴあ、2016)/共著:津田大介、ほか